花粉症

どうやら花粉症らしい。 今までの人生、花粉症は他人事だったし 園芸農家で生まれ育った身としては、 花粉に対する免疫力も高いと勝手に自負していたのに、である。 数年前に年一回の健康診断で血液検査をしたら なにかの数値が低いか高いかで(←詳細うろ覚え) 担当医に「アレルギー辛いでしょ?」と訊かれた。 その時は「え?そうなのかなぁ?!」と疑問で応答するほど 自覚症状がなかった。 しかしそれ以降、意識するようになったせいか 年々アレルギー症状が顕著になって行っているようだ。 今年は特に酷い。 毎年この季節、売り物の車に黄緑色の花粉が降り積もり、 連日洗っても洗っても黄ばんだ車になってしまうのだが、 それと同時に体調が悪くなった。 くしゃみに鼻水、涙目。 喉も痛いし、なんだかボーっとする。 そんな日々が2週間ほど続き、先週末はとうとう 起きれなくなってしまった。 眠くて眠くて仕方がない。 15時間眠って、朝登校する子ども達を見送った後、 またさらに4時間眠り... 午後に用事があって無理矢理起きたが、 そうでなければ一生眠り続けられそうな勢いだった。 長男も同時期に同じような症状に悩まされていた。 特に喉の痛みが酷くて、念のため小児科に行ったけれど やはりアレルギーだろう、とのこと。 二人で何種類かアレルギー薬を試した後、 現在症状がだいぶ緩和する薬に出会い、 長男も私もなんとか復活!
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庭のレモンやみかんは憎らしいほど花盛り

バレンタインデー(どころじゃない)

♪ Love is in the air ♬ 
世の中は一年で一番甘~い日『バレンタインデー』。
私にも花束が届くのかしら~


朝起きて台所にいると、
わが最愛の伴侶・オスカーが起きてきた。
振り返ると、中指をおっ立てている。
このバレンタインデーという日に、
この男は花束やチョコレートでなく喧嘩腰? 
「昨日の夜、一睡もできなかった~」
確かに、いつもに増して滲み出す、くたびれた感。
目の前に突き出された中指をよく見ると、
2倍ほどの大きさにはれ上がっている。
色もなんだかおかしい。

この中指、実は2週間ほど前に
「なんか痛くて曲がらない」と言い出していた。
しかし先週には少し腫れが引いたようだ、と
オスカーはラケットボールを再開していたのだった。
昨晩も20時に出かけていき、
帰宅したのは23時近かったので私達は寝ていた。
どうやら一晩中ズキズキと疼く中指の痛みに
一人耐えていたらしい。

早速駆け込み診療所に行くように指示。
オスカーは珍しく素直に出かけて行った。
(相当痛かったのだろう。)
1時間ほどして電話が入った。
「けっこう酷いらしい。
ここじゃ出せないから
Emergency Room(救急センター)に行くことになった。」
説明が上手ではないオスカーの言葉を必死に理解しようと努める。
きっと指が化膿していて、中の膿を出す、
と言うことだろう。

そこからしばらく連絡が途絶え、
救急センターの中だから電源を切ってあるのか、
携帯電話は留守番メッセージに直通。
私の頭の中では、指にメスが入り、
そこからダラダラと膿が流れ出し、
包帯でぐるぐる巻きにして帰ってくるオスカーの姿が
鮮明に浮かんでいた。

しかし戻ってきたオスカーの中指は腫れたままだった。
二種類の抗生剤(服用)を処方され、
一週間経っても完治しなければ別の医師に診てもらうよう
指示が出ていた。


バレンタインデーどころの話じゃない。
しかも翌日2月15日はオスカーの誕生日。
ふと思えば昨年9月、長男も誕生日の前日から
原因不明のアレルギー反応が出て、
誕生日当日に救急センターへ行ったのだった。
我が家には「誕生日に急病になる」呪いがかかってしまったのか?
今月末には私の、そして来月末には次男の誕生日がやってくる。
呪いだ、呪われた誕生日だ…


バレンタインデーどころの話じゃない。
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腫れた指でなく 熟れたみかんの写真を

長男の近況

1月下旬にようやく学校のバスケ部からお呼びがかかった。
どうやら正式な脱落者が出たらしい。
学校の成績が低すぎたり、素行が悪すぎるとチームにいられないのだ。
ということで、長男はついに念願のバスケ部に入部。
週2回の練習と、週1回他校に試合に出掛ける。
1月から始まった市のチームも週2〜3回の練習に
毎土曜日に試合で遠征している。
完全にバスケ漬けの日々だが、長男本人は本望だろう。

1月8日に市内高校への願書受付が始まった。
アメリカには(少なくともこの街には)日本の様な受験はない。
マグネット・プログラムと呼ばれる勉強強化コースが2つあり、
内申点と2つの短い作文を提出して審査が行われる。
作文は 「あなたが経験した失敗と、そこから学んだこと」、
そして 「あなたが情熱を持っているものについて」だった。
お正月休みから考え始めて、何度か推敲を加え、
何人かにアドバイスをもらい、
ようやく書き上げて 1月29日に提出(締切は2月8日)。

作文には自分が怪我をして空手をやめ、
バスケットと出会って始めてみたけれど
チームに入るには程遠い実力だったことが書かれていた。
入部テストに何度落ちても諦めずに練習すればいい。
身体が思うように動かせない辛い日々を経たら、
向かう方向は前進あるのみ。
そんな内容だった。
親から見ても人間として大きく成長したなぁ、と思う。
子どもに怪我や挫折を味わって欲しい親はいないだろうけれど、
長く暗いトンネルを自分の力で歩き通し、
脱出した経験を経て得たものは大きいなぁ、と思うのだ。
2月下旬には高校の合否が分かり、進路を決めなければならない。

あっという間に高校生。
16歳になれば運転免許証も取れてしまう。
本当にあっという間に、だ。
なんだか寂しくなってきてしまう...


私もボランティア反対活動でブリブリ怒ってたら
寂しくないのかもなぁ。

ボランティアを阻むもの

 本の選別と仕分けのボランティアをすべく、
トレーニングに参加した次男と私は、
「来週から頑張るぞ!」と志高く帰宅した。
これから毎週土曜日の朝3時間、FOLに通うからね、と
早速オスカーと長男に報告。

すると…

「だめだ!」
思いもよらない強い調子でオスカーが反対してきた。
私は目が点。
確かに土曜日の午前中はオスカーが毎週8時~11時頃まで
友人とラケットボールをしているので、
私が9時に店を開けて番をしていた。
しかし次男の学校で課されたボランティアだ。
まさか反対するとは思わなかった。

オスカーはまず土曜の朝がダメだと言う。
横から長男が「毎朝小学校へいけばいいじゃないか」と口を出す。
確かに次男の友人でも、小学校でボランティアをしている子はいる。
毎朝30分ほど先生の手伝いをし、
そこからバスに乗って中学校へ登校するのだ。
しかし、今更?である。
私がすべてアレンジして、トレーニングに行き、
シフトに名前を書いた後に言うなよ!
と、カチンと来た。
「じゃあ自分でボランティアの情報探して、
連絡取ってオスカーがアレンジすれば?」と突っかかった。
「そこまでして自分のスケジュールが崩せないの?
毎週月・水・土曜日にラケットボールしてるじゃん。
今日だって私たちが9時からトレーニングだったから、
開始を7時にして9時までに戻ってきて店開けてたじゃん。
続けたいんなら、毎週その時間にすれば?
今まで15年近くオスカーのスケジュール優先して来て、
子どもの学校のためだよ?
ボランティアだよ?
自分の都合を少しは譲れないの?」

すると今度はボランティアなんてやる価値がない、と言い始めるオスカー。
「金にもならない、何の得があってボランティアなんてやるんだ。
そんなに図書館で働きたいなら、ずっと働けばいいだろ。
ボランティアで食ってけるのか?
うちの商売で食ってんだろう?
じゃあ商売を優先しろ!」

出ました、オスカー節。

「毎週土曜日、遊びに行かせろと言っているのじゃない。
金輪際ラケットボールに行くなと言っているのでもない。
子どもが成長すればスケジュールは変わるし、
家族として協力して、妥協もして、
やりくりしなければならないだろ!
亭主関白もいい加減にしろ!
これだから中東の男は嫌だ!
男尊女卑にもほどがある!
子どもの事は女の仕事、金を稼ぐ男が一番偉い、
そう思ってるのがバレバレなんだよ!
女・子どもの下らない都合なんかで、
自分のスケジュールは梃でも動かさん、て
いい加減にしろ!
お前も親だろ!!」

むかっ腹が立って言いたい放題、言ってやった。
そっちがそんな態度なら、
こっちだって全面戦争の構えだ!


後日、家族ぐるみで仲良くしているナンシーに
この件を愚痴った。
「今度会ったら私が話してみるわ!」
と言ってくれたナンシーは、
昨晩2家族で一緒に外食した際に、オスカーの横に陣取って
一生懸命話を聞き、そして説明を試みてくれた。
同じテーブルだったが、子ども達と話しをしていた私は、
時々聞こえてくる二人の会話に口を挟むことなく、
外野に徹した。

オスカーにはオスカーなりの理由で、
受け入れられない注文なのかもしれない。
しかし今後、さらに子ども達の活動の場は広がるだろう。
自分で運転して出かける年になるまでは、
何をするにも親が送り迎えしなければならないし、
オスカーにとっては時間の無駄でも、
子ども達にとっては必要不可欠なボランティア活動や、
学校から出るグループ課題や、スポーツの遠征などなど、
増えることはあっても、減ることはない。
オスカーにやってくれ、とは言わない。
それはもう、とうの昔にあきらめた。
だけど子どものボランティアを阻止することは間違っているし、
こちらだって曲げられないこともある。

ビジネスオーナーとして、
家族の長として、
さあ、どうする?
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やけ食いにも拍車がかかるぜ

The Friends of the Libraryでボランティア

次男に課されたボランティア活動のノルマ。
11歳の子どもを単独でボランティアとして置いてくれる団体は
ほぼ皆無なので、もれなく私もボランティア要員。

1月19日土曜日の朝に次男と私は
The Friends of the Library、略してFOLに出掛けた。
ボランティアのトレーニングに参加するためだ。
私達の他にも白髪の美しいおばあさん2人、
見たところ50代の女性、アジア人の女子大生と
合計6人のボランティアが参加した。
3時間かけて説明してくれたのも70代に近い女性。


FOLが年2回のブックセールを催す事は知っていたが、
配られた資料によれば2016年度の売上金から
$150000が地元の図書館に寄付されたほか、
読み聞かせプログラムの資金や、
奨学金にも充てられているそうだ。
予想以上の稼ぎっぷり、そして地域への貢献っぷり。
この活動を支えているのが日々通うボランティアの面々。
そして販売される商品はすべて寄付によって成り立っている、
というのだから大したものだ。

私たち初心者のボランティアがまず携わる仕事は
寄付された本の選別・仕分けだ。
多種多様なジャンルの本を細かく分類して、
それぞれのテーブルへと運んでいく。
テーブルには数人の担当者(ベテランのボランティア)がおり、
彼ら・彼女らが値段付けやテーブル上の並びなどを担当している。

広い倉庫の中には所狭しと本が並び、もう溢れんばかり。
その中を皆で歩いて一周してみてから、
最初のミーティングルームに戻って、
実際にジャンルの選別練習をさせられた。
数冊の本が目の前に積まれ、
表紙を見たり、中を開いてみてジャンルを吟味。
もちろん次男も挑戦し、
「数学?」と予想した本、正解は「ビジネス」だそう。
私もポップなイラストの表紙を一見して
「フィクションかな?」と思った本も、
開いてみると女性の活躍についての本であり、
それは「社会学」に分類されるそうだ。
さらに「コレクターズ・コーナー」と呼ばれる特別なジャンルは
1950年以前に発行された本、または初版本、
そしてフロリダ関係の本も収集家がいるので
「コレクターズ・コーナー」に送るとの指示だった。
本を手に取ったら必ずすべてのページをチェックすることも大事。
そう言われたのでパラパラめくっていると、
はらり、と表れたのは男女が抱き合っている写真。
二人とも大笑いしている所を見ると酔ってふざけていたのだろうが、
男性は全裸で大事な部分がしっかり写ってしまってる。
皆さん、本をご寄付する前は中を確認しましょうね。


数年前から自分で始めた『ゲインズビル文庫』は
FOLには到底追いつけない規模の、
こじんまりとした私設図書館であるが、
寄付とボランティアで成り立っていることや、
本に関わるという根本的な部分で相通じるものがある気がして、FOLの活動は本当に興味深い。
そして何よりこの本に囲まれた空間が最高の環境である。
次男に付き添っているつもりが、
自分のほうがワクワクしてしまっているのじゃないか?
と思うほど。
ボランティアとして15時間働いた後には、寄付された本の中から
自分が欲しい本を見つけたら、
先輩ボランティアに値段をつけてもらっていち早く購入できる、
という特典を聞いて、次男も楽しみができた様子。
彼にとっても私にとっても、最高のボランティア見つけた!

来週から毎週土曜日の朝、9時~12時の3時間シフトに申し込み、
万事順調!と思っていた矢先…。
思いも寄らない論争、いや全面戦争が勃発した。
それはまた次回。