心配ごと

アメリカとイランの関係が、一触即発状態になっているらしい。
戦争が始まる、という声もある。

もしも私が日本で暮らしていたり、
アメリカに住んでいてもイラン人と結婚しなかったら、
「戦争好きのアメリカがまた戦争を始めるのか」としか思わず、
私にとっては『よその国の戦争』でしかなかっただろう。

でもイランに3度行き、旦那の家族と仲良くなった今は、
決して『よその国』ではない。


歴史や政治の分野に疎い私は、ほとんどの情報を旦那経由で聞いている。
しかし今日はネット上のニュースやウィキペディアなどで
現在起こっていることや、歴史的背景などを読んでみた。

核開発を続け、その詳しい情報を公開しないイラン政府に対し、
2012年早々、アメリカ政府はより一層、経済制裁を強め法案を固めた。
それに対し、イラン側はホルムズ海峡を封鎖し、
そこに接近するアメリカの軍艦(空母)を攻撃する、と宣言した。

「経済的戦争はもう始まっている」と言う専門家もいて、
お互いに強固な姿勢を見せるアメリカ、イラン両政府は、
和解の余地がなくなるまで、状況を切迫させる方向へ向かっている。

 
経済制裁の理由となっている、イランの核開発問題は
「アメリカが戦争に持ち込むために都合のいい理由でしかない」と旦那は言う。
イラン側はエネルギー源としての核開発だ、と説明していて、
国際原子力機関(IAEA)に加盟し、核拡散防止条約(略称:NPT)にも署名している。
IAEAの査察要請を拒否した国の一つであるのは確かだが、
それを理由とすれば、イスラエルも同機関の査察を2010年に拒否している。
ちなみにイスラエルは「核保有国の地位を認められていない
4カ国の核保有国のうちの一つである。」(ウィキペディア『イスラエルの大量破壊兵器』引用)
NPTに署名していない非公認の核保有国、イスラエルの方がよっぽど怪しいのではないか?
その質問に対する旦那の説明は「イスラエルはアメリカの州みたいなものだから」。


アメリカがイランに対し、経済制裁を強化した背景には、
今年度の大統領選挙があるらしい。
オバマ大統領はここらで一つ「力」を見せつけ、
人気と大統領再選を勝ち取ろう!という試みなのかもしれない。

しかしこの経済制裁は世界中に不安の波紋を広げている。
ヨーロッパ諸国はアメリカに習い、イランからの原油輸入を停止する方針の様だが、
どこの国も不安はぬぐい切れないようだ。

もしイランが本当にホルムズ海峡を封鎖してしまうと、
搬送船が通れない事になり、全世界に原油危機が訪れる。
今現在もガソリンの値段はジリジリと上がり続けている。

日本も他人事とは言っていられない。
イランから原油を輸入している日本としては、死活問題に関わってくる。
日本政府も「アメリカとの友好を取るか、イランの原油を取るか」で
葛藤の最中だろう。


しかし、何よりもイランに住む人々の安否が一番心配だ。
今年イランに移住しようとしている友人もいる。

戦争が始まりませんように。
無駄に命が奪われませんように。