ベタの稚魚 成長記録 (3)

11月10日に孵化した稚魚達。
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現在の水槽の様子。
左側の畑にはベイビー・ティアーズとグラスが植えてある。
その他にも数種類の植物を入れた。
植物で死角を作り、体格のいい稚魚が小さい稚魚を襲わないように、
という配慮からである。

「大きいものは1匹づつ隔離して育てると、大きく綺麗に育ちますよ」
というS姫の言葉を信じて、水槽の中にカップを浮かべて隔離作戦。
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底の方にいるのは小さめの稚魚達。
しかし泳ぎ方がヘンだったり、腹ビレがない稚魚がいる。

S姫の調査によれば、そこをズリズリ這い回る稚魚は『ベリー・スライダー』。
さらに腹ビレがないものについては、
マイクロ・ワームを長期間与えていた場合に出るそうだ。
栄養云々というより、食べ残しに発生するバクテリアがヒレを奇形にしてしまうらしい。
何という事だ!
完璧と思われた稚魚フード、マイクロ・ワームにも盲点があったとは!
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それでも葉っぱに乗って休む、など奇形なら奇形なりに
生き延びる方法を自分で編み出す、逞しい稚魚たち。

しかし、ここに来て私と子ども達2人が病に倒れる。
3人揃ってのインフルエンザで、稚魚の世話がままならなくなった。
日課であった水替えも数日間に渡ってお休み。
かなり心配であったが、自分の熱と子ども達の看病で
ヘロヘロになった私には、どうしても稚魚まで手が回らず、
餌をやるのが精一杯であった。
カップに隔離していると水の汚れが心配なので、
結局10ガロン水槽に全員放してしまった。
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体調がだいぶ回復し、水槽をまた眺める。
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どんどん色が濃くなっている稚魚。
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隔離していた大き目の稚魚達はとても元気にやっていた。
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しかし小さ目の稚魚は攻撃されたのか、
餌を譲ってもらえなかったのか、死んでしまったものもだいぶいた。
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それにしても、この青はラテ男そっくりだ。
生後3か月目前。
だいぶベタらしくなってきた。

ベタの稚魚 成長記録 (2)

稚魚が孵って1か月が経過。

ネットで色々と情報を仕入れてくれるS姫によれば、
最初の7日間が一番世話が大変で、『魔の7日間』と呼ばれているらしい。
その後も急激な水質変化によって稚魚が大量死してしまうケースがあり、
極力水替えは控えめに、ゴミを吸い取る程度にして来た。
ここまで、時々数匹の死体が見つかったものの、大半は生き延びている。
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体の大きさも2倍ほどになったので、水槽の水を増やした。
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広々として上から下まで泳ぎ放題。
稚魚も嬉しそうだ。

しかしここに来て最初の危機。
何匹かの稚魚に白点病らしき点が現れたのだ。
薬を使うには、まだ小さくて頼りない稚魚達。

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そこで民間療法的対処法、乾燥トウガラシを水槽に入れた。
(これまた我が司令塔・S姫が探してくれた方法。)
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さらに点の確認できた稚魚を隔離してみる。
こちらには極々少量の薬を入れ、毎日水替え。
この対処法が功を奏して、白点病の被害は最小限にとどめる事ができた。
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体の形がどんどん魚らしくなって来た稚魚。
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2か月に近付くと、ほんのりと色がついて来た。
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ヒレがツートーンカラーになっているのがお分かりだろうか?

ほぼ毎日、少量ではあるが水替えをし、給餌も朝晩。
なかなか大変な作業ではあるが、この成長ぶりが嬉しい。

実は、かなり早い段階でS姫の所に、稚魚6匹を里子に出した。
なのでS姫と逐一お互いの稚魚の成長ぶりを報告しあい、
これまたなかなか楽しい。
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さてさて、みんな、どんな色になるのだろうか?

ベタの稚魚 成長記録 (1)

ラテ男とベビ子の感動的な交尾・産卵の後。
感慨にふけっている間もなく、ラテ男は甲斐甲斐しく卵の世話を始めた。
泡に乗った卵が落ちる度に、一つ一つ、口に入れて拾う。
それをまた泡に乗せる。
しかしヒラヒラしたヒレが当たったり、卵を乗せる時に振動で、
他の卵がまた、ポロリ、ポロリと水底に落ちてしまう。
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寝食忘れて卵拾いに没頭するラテ男。
動物界に稀に見る子煩悩ぶりだ。

対照的にベビ子は産卵後、すぐに隔離した。
メスは卵を食べてしまうからだ。
オスはその危険性を知っているので、メスが近づくと猛烈に攻撃し、
卵を必死になって守ろうとするのである。
なのでベビ子はお腹を痛めて産んだ自分の子ども達を見る事はなかった。

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ラテ男、努力の賜物で2日目に入ってどんどん稚魚が孵り始めた。
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本当に小さく、まだお腹にヨークサックのある稚魚。
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この稚魚達もまた、生まれてしばらくは泡に乗っかっている。
時々下に落ちてしまうので、またラテ男が拾ってやる。
お腹のヨークサックが小さくなり、自分で泳ぎ始める頃になると、
稚魚達は自分で餌を探して食べ始めるようになる。
そうなればやっと、ラテ男も任務完了。
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まだまだ小さい。
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あまりに小さくて、ちゃんと餌を食べているのか怪しい。
稚魚に与える餌はあまり種類が豊富でない。

ここでお世話になったのはS姫の育てていたミジンコ・ボトル。
ミジンコの餌になるインフゾリアと呼ばれる微生物を稚魚に与えたのだ。
インフゾリアは小さすぎて肉眼では見えにくいが、
ライトをあてるとモヤーっと白い集団が水中を漂っている。
枯葉などを分解する、素敵な奴らだ。
この頃の私の日課は、毎朝少量の水替えと、
インフゾリア入りの水を毎日少しづつ足す事。

しかしこれだけで本当に成長できるのだろうか?
不安になった私はまたまたS姫に相談する。
するとS姫は得意の検索で、秘密兵器を発見してくれた。
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早速届いた秘密兵器。
その名も『マイクロ・ワーム』。
これまた本当に小さいミミズ状の生き物だ。
少量のマイクロワームが郵送されてきて、自分でコロニーを作る。
まずプラスチック容器にオートミールを作り、
その上にマイクロワームを乗せる。
そこに餌となる粉末イーストをパラパラと振りかけ、ふたをして待つこと2日。
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容器の縁を登り始めるマイクロ・ワーム。
これを綿棒で拭き取って、稚魚水槽のなかでシャカシャカ動かす。
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マイクロ・ワームに飛びつく稚魚達。
これを食べて、どんどん大きくな~れ!
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ベタのブリーディング

病気に罹ってしまったベタの看病をしている間に、
別の場所では別のベタが別の病気を患っていた。
恋の病である。

派手なラテ男と、愛娘・ベビ子が恋に落ちたのだ。

何度かお見合いを繰り返し、
お互いに興味津々なのを確かめつつ、
少しづつ2匹を接近させていった。
lateo meets babyko
少しだけ一緒にしてみる!
(でもケンカが怖いので、すぐにラテ男は容器へ戻す。)

ベビ子のタンクに、容器に入れたラテ男を浮かべて数日後、
朝カバーを取るとラテ男の容器の縁に、泡が!

ベタのオスは卵を乗せる泡を沢山作り、それが巣となる。
ラテ男が泡を作り始めた、という事は、いよいよ準備ができたのだ。

女の園に残っていたスケバンをお引越しさせ、
ブリーディング・タンクを準備。

水は浅めにして、水草を入れる。
メスが隠れやすい場所も作った。
温度調節のためにヒーターも入れておく。
そこにラテ男を入れてみた。
落ち着いた頃に、(内心)恐る恐る、ベビ子を放す。

ラテ男が追い掛け回すのではないか?
Breeding tank
と心配したが、お互いをチョロチョロと行きつ戻りつ、
仲睦まじい雰囲気。

ラテ男は翌日から泡を作り始めた。
ラテ男バブル
ポコポコと口から泡をだし、水槽の縁に沿ってためていく。
ラテ男バブル3

作業の合間にベビ子を見ては、やる気を奮い立たせ、
また作業に没頭する。

ベビ子は時々、確認するように巣に近づき、
「まだ~?」と言わんばかりの雰囲気。
心なしか、腹部がさらにふくっらした様だ。
Breeding tank3

言わずと知れた司令塔・エス姫には逐一報告。
子ども達も期待でいっぱい。


そしてある土曜日の朝、始まった。

優雅でロマンチックなベタの交尾。

オスがヒラヒラの体を半分に折り曲げてメスを包み込み、
メスが卵を産む。
午前中ずっと見守ったが、何度やっても卵が出てこず、
不安になってエス姫に連絡。

すぐに飛んできたエス姫に観察をバトンタッチして、
私は数時間仕事場へ。

3時を回って帰宅してみると
「今終わった所」とエス姫が。

ラテ男は私が仕事に行っている間に勝手を知ったのか、
ベビ子の体をギュッと包み、
ベビ子からポロポロと卵が零れ落ちたのだという。

しばらく失神して、ハッと我に返り、
またラテ男と舞を踊りながら、次々に卵を産んでいった。

そう、フロリダ娘は一番見たかった産卵シーンを
丸々見逃してしまったのだ。

(エス姫撮影)

「ガッカリしてる暇はないですよ!」とエス姫。
そうなのだ。
2日後には稚魚が孵り、その先1週間は俗に
『魔の7日間』と呼ばれる。
フロリダ娘は果たして、乗り切れるのか!?

ベタの白点病

ベタが病気になった。

白点病は、白い小さな粒が魚の体につく病気で、
魚類の病としては珍しくない。
この粒はパラサイトである。
エス姫情報によれば、1日で200倍にもなり、
水中をさまよって、引っ付く事が出来そうなホスト(魚)を探す、
恐ろしい奴らだ。
数粒の白点がついたと思ったら、翌日には体中にびっしり、
なんてことも珍しくない。


最初はシナ子の体にポツポツと白い点が出た。
キャンドルホルダーの仕切りはあるが、
同じ水をシェアしていたトイレ男にも、
数日後、白点が出始めた。

さらにはエス姫のお宅へ行ったももこも。

白点病は早いうちに薬浴をさせ、
毎日の水替えをしていれば回復する魚が多い。
根気のいるさぎょうではあるが、
大事なベタを失ってなるものか!と
私もエス姫も必死の看病を続ける。


せっかく相性ピッタリかと思われたシナ子とトイレ男も、
病に倒れてしまっては惚れたはれたの色恋どころではない。
しばらくは隔離して、それぞれの回復を待つ。

だいぶ回復した頃、シナ子をキャンドルホルダーに戻す。
ベタは葉っぱなどを入れてやると、そこで休む、と聞き、
ウォーターレタスを浮かべてみた。
すると・・・
Sinako out
葉っぱの上でお昼寝するシナ子

魚は体が乾くといけないのでは?
と不安になるくらい、見る度に葉っぱに飛び乗って寝ている、
おかしなシナ子。

しかし、これは今考えると、
キャンドルホルダーの中に残っていた白点病のパラサイトから
逃れるためだったのかもしれない。
それを理解できなかった私は、
乾きを心配してウォーターレタスを取り除いてしまった。

「シナ子、あまり水面に上がってこないなぁ」と思い、
別容器に取り出してみると・・・
またもや白点病が体中に!

急いで薬浴を始めたものの、気づいてあげるのが遅すぎたらしく、
シナ子は翌日、死んでしまった。

いくらベタが強靭な魚だからと言って、
やはりフィルターのない容器で簡単に飼えるわけではない、と痛感した。
我がキャンドルホルダーは色付きガラスで、
中がよく見えず、魚の色や状態が分かりにくいのもいけないし、
幅が薄いのに深いので掃除もしにくい。
水槽には不向きなのだ。


他のベタを病気にさせてなるものか。
と、決意を新たにしたフロリダ娘はついに!
ブリーディング(繁殖)に挑むのだった。