ペイント・バイ・ナンバー

夏休み中、子ども達が退屈しないように、と
ネットで見つけたプロジェクトを取り寄せておいたフロリダ娘。
それは『ペイント・バイ・ナンバー』と言うもの。
Paint by number1

下絵に数字やアルファベットが書き込まれていて、
塗り絵の要領で指定の色を塗っていく。
1〜18までの番号がついたアクリル絵の具と
細いペイント・ブラシが入っている。
アルファベットの部分は絵の具を2色以上混ぜて色を作る。
例えばAは1+3を混ぜ合わせたもの、など。

次男が早速「これ!」と意気込んだのは
オーダーした3枚の絵の中で一番大きなもの。
密かにフロリダ娘が楽しもうと目論んでいたのだが、
やる気があるならやらせよう!
一緒に塗ることにした。

ところが・・・

5分ほど経過すると
「つまんなーい!」
すでに飽きてしまった次男。
「なんでこんなに細かいんだよ。
え?これ上級レベルって箱に書いてある!
なんでこれにしたのー?」

(あんたが選んだんだろっ!)

長男は途中でちょろっと塗っていたが、
スッと辞めて去っていった。
それ以来見向きもしない。
どれどれ、どんな風に塗ったのかな?
と見れば、線から大きくはみ出す豪快なタッチ。

(うぉー!後で直さねば!)

という訳で、現在コツコツ塗っているのはフロリダ娘のみ。
毎晩夕食が終わって皆それぞれテレビを見たり、
ゲームをしている時間に、一人ペインティング。
次男の言うとおり、けっこうな細かさの絵なので
指先に神経を集中させてやっている。
これがクセになるのだ。

昼間のデスク・ワークで疲れていても、
やっぱり寝る前に少しでいいから塗りたくなる。
少しづつ、色が付いていく絵を眺めては達成感に浸る。
「こんな事、老後にやったらいいのにね・・・」と
思いつつも、それを今できる贅沢気分にニンマリ。
自分の時間が持てるようになって嬉しいのかも知れない。

子ども達が成長して、それぞれ好きなことをするようになり、
あまりじゃれて来ないし、てもかからなくなった。
寂しい反面、こうして趣味をチマチマできる事は
育児を経てみると格別に特別なのである。

先日も書いたとおり、実は忙しい昨今。
それでもペイントしたくなる。
早く荷造り始めろ、自分!

スタンピンアップのカード作り

去年の4月5月にナンシーのお家でカード作りをさせてもらった。
彼女の家にはありとあらゆるスタンプ・セットがあり、
この世の全ての色が網羅されているかと思うほどのカード用紙があり、
どのテーマにも対応できる模様のデコレーション用紙、
その他リボン、シール式デコ宝石などなど
引き出しの中にぎっしり詰まっている。

そんな私の師匠であるナンシーに、
「スタンピンアップ」の集会に誘ってもらった。
以前から話は聞いていたのだが、
正式なスタンプ・パーティーに参加するのは初めてだ。
スタンピンアップはスタンプや関連商品を販売して
今年で30周年を迎える大手メーカー。
ウェブサイトからデモンストレーター・キットを買い、
スタンプに興味のある仲間を集めてスタンプ・パーティーを開く。
会費の他に、仲間がスタンプやその他商品を注文してくれれば、
その売上によってボーナスやコミッションが
デモンストレーターに入るというシステムで、
これをビジネスにしている人もいるらしい。

デモンストレーターのバーブさん宅に着くと
常連のエリザベス、ルディ、ニックス、
ナンシーも含め、私より二回りほど上のマダム達が勢揃い。
そこに私ともう一人の新人・ジュディを加えた総勢7人のパーティーだった。
バーブさんが最初にカードの作り方をデモンストレーションし、
その後各自がカードを作る。
人数が多いので3人と3人に分かれて作業し、
合計4種類、8枚のカードを作った。

同じ道具を使い、同じ色の紙やインクを組み合わせて、
スタンプをポンッ!と押すのだから、
全部同じカードが並びそうなものだが、それでも個性が出る。
例えば黄色、青、赤の3色を順番に卵型の楕円に押して、
グラーデーションにする作業では、
淡いパステルカラーになる人もいれば、
原色に近い鮮やかな仕上がりになる人もいる。
Rainbow egg

スタンプを押した後に色鉛筆で色を付ける時にも
配色に個性が出るし、塗り方も様々。
Fold card
切り方と折り方で立体になるカードも今回初挑戦

私のグループにはナンシーと新人のジュディがいたのだが、
参加者の中でも一番個性的だったのがジュディだ。
彼女はバーブと先日クラフト展で出会ったばかり、
1時間も離れた街から車でやってきたそうだ。
他の参加者は全員白人のおばさまなのに対し、
彼女は30代(と思われる)の黒人女性。
たまたま私の隣に座ったので、二人でマイノリティーチームだったが、
彼女は体の大きさといい、大きな笑い声といい、なかなかの存在感。
カードを作り始めると
「あら?ちょっと上にスタンプしすぎたみたい」
と紙をひっくり返して裏に再度スタンプしてみたり、
表面に糊をベットリつけてから
「なんで形があわないのかしら?」と首をかしげていたので
「裏返しに糊をつけちゃったね」と私が言うと、
「バーブ!間違えたからもう一枚紙ちょうだい!」
と大声で呼びかけていた。
Kangaroo baby
このカードの緑色三角形に裏表逆に糊をつけたジュディ

さらにシール式のパールを数個あしらうカードを作っていると、
「わーお!ブリンブリンね!あたしはブリンブリン大好きよ!」
と、ひとしきり大興奮した後、
なにかゴゾゴゾやってるなぁ・・・とちら見すると、
カバンから大きなプラスチックケースを取り出している。
中にはどデカい宝石を模したシールや、
様々な色のきらびやかな飾り付け用ブリンブリンが。
「やっぱ紫がホットよねぇ、このブリンブリン付けたら
カードが一層素敵だわ!ワーオ!」
と独り言を言いながら、かなり時間をかけている。
そのせいで花に色を塗る時間が足りなくなっても
「家に色鉛筆があるから大丈夫!
今夜は一人塗り絵大会よー!イェーイ!」と、どこまでもポジティブ。
Flower hello
バーブの例に習えば右上に小さなバールを数個つけるだけ

私などは順番にスタンプを押すのに、
ナンシーから回ってくるスタンプを出来るだけ早く綺麗に押して、
次のジュディに回そう、と真面目にやっているのに、
「はい、あなたの番」とスタンプを渡しても
「オッケー!」と言いながら、まだブリンブリンを貼り付けている。
作業工程にも個性がでるなぁ、と内心苦笑しながら
私は真面目なアジア人気質を変えることは当然できず、
終わりの時間を気にしながら焦ったりしていたのであった。

午後1時から始めて終了したのは7時半。
予想以上に時間がかかってビックリしたが、
ナンシーは「いつものことよ」と笑っていた。
デモンストレーター役と同時に、
パーティーのホストとしてバーブさんが
飲み物やチーズ、チョコレートなどのスナックを準備してくれていた。
私はラズベリーティーをもらったけれど、
ワインを飲みながらカード作りしている人もいた。

帰り際に「スタンピンアップ・パーティーをホストしてみない?」と
バーブに声を掛けられた。
私はてっきりデモンストレーター役も務めなければ
いけないのだと誤解して、
「私、初心者だから…道具も持っていないし…」と呟くと
「ごめんなさい!説明が足りなかったわ。
あなたはお友達を集めて、場所とスナックを提供するだけよ。
道具は私が持っていくし、カード作りも全部、
私がデモンストレーターとして行くから心配ないわよ!」
とバーブが教えてくれた。
そういう事か…。
参加者の一人がまた5人の知人を誘えば、無限に輪が広がっていくわけだ。
うまくできたシステムだ。
やってみたいなぁ、とは思うけれど、時間とお金と…
まだ色々な足かせがある。
今回のパーティー・メンバーも仕事を退職した、と
言う人が何人もいたし、
スタンプ歴もだいぶ長いようだ。

しかし私の師匠・ナンシーが
スタンピンアップ歴20年とは驚いた。
初期の頃のインクの名前や、良かった商品の話題になり
「この間、電話で問い合わせたら
 「そんな商品、聞いたこともないです。
  何年スタンピンアップをご利用くださっているのですか?」
 って聞き返されちゃったわ!」
と言うナンシーを中心に大盛り上がりのマダム達を見ていて、
これはこれでアメリカン・カルチャーなのだな、と実感。

それにしても私達が7時半にお暇した時に、
まだブリンブリンを貼りながら
バーブに紫の美しさを語っていたジュディが思いやられる。
あの饒舌、まさかワインの飲み過ぎじゃあないだろうな…

プロジェクト 『本棚』

2012年に始めた私設図書館
ボーッとしている間に6年目に突入していた。
借りたい人が押し寄せているわけではないが、
ほそぼそと、それなりに愛されている本の貸出サービスだ。

沢山の方に本のご寄付をいただき、
本の数は増えるばかりである。
それに伴い、本の置き場所にもそろそろ困ってくる頃?
と顔なじみの方にご心配いただく。
いや、いや、私にとってこんなに幸せなことはないのだ。

昔からずっと図書室のある家や、
壁一面が本棚になっている家に憧れていたので、
我が家が本であふれかえる状態は大歓迎!

しかし実情は整理が追いつかず、本を床に置いたり
棚の中でも縦に、横にと乱雑に詰め込まれていた。
これでは本がかわいそうだ。
少しづつ買い増やした棚は文庫本でキチキチ。
その上のスペースに本棚を二段作れば、
ハードカバーの本が全部収まるだろうに・・・。

そう考えるが、我が家にはその棚を作り付ける匠な人間はおらず、
悶々としながら待っていた。
我が家にはハンディーマンがいなくても、
車屋にはハンディーな人々が沢山いるので、
オスカーに何度か
「本棚があそこにあれば床の本がみんな片付くんだけどなー」
と言ってみたが、
「そんな無駄なことをしてるほど、誰も暇じゃない!」
と一喝されてしまった。

しかーーーし!
ついに 時は 満ちた。

ハンディーマンの代表、ガスが我が家に来てくれたのだ。
彼はビルダーのビジネスが軌道に乗り、
ずっと切れ目なくお客さんがいて、
我が家の小さなプロジェクトを頼む暇など到底なさそうだったが、
ここに来て余裕ができたのである。
早速お願いして壊れていたシンク周りや、
水漏れしていた蛇口の修理、
ディッシュウォッシャーも中古だが入れてもらうことができた。

そして
念願の本棚も、私の思うとおりに作ってくれた。
bookshelf2018
ありがとう! ガス!

これからも沢山の人に読んでもらえるよう、
フロリダの地で日本語の本が楽しんでもらえるよう、
頑張っていこう!

5月のカード作り

先月に引き続き、またナンシーのお家にお邪魔して
スタンプを使ったカード作りをさせてもらった。

前回はナンシーが前もってスタンプを押し、
全てのパーツを切り揃えて準備しておいてくれたのに対して、
今回は「フリースタイル」とでも言おうか?
ある程度、色の合った紙を数種類グループにして、
それをどう使っていくかは私任せにしてくれた。
スタンプの種類もさることながら、
リボンやその他の道具を駆使すれば千差万別のデザインが作れ、
想像以上にやり甲斐と達成感がある。

カタログやネットからの写真などから、デザインのヒントになる物を探して、
紙の色や質感の組み合わせを確かめつつ、
スタンプを押す場所、または切り取ったピースを貼る場所を吟味。
悩んでいるとナンシーが
「このリボンはどうかしら?色がぴったりよ!」
と、紙にお似合いのリボンを出してきてくれるので、
全体のバランスをまた考え直し・・・
とやっていると、あっという間に時間が過ぎていく。

完成した作品は4つ。
4 cards front
開くとこんな感じ。
4 cards

お誕生日だけでなく、感謝の気持ちや「ハロー」の挨拶カードなど、
色々なメッセージを込めて贈ることができるカード。
お店にはそれこそ沢山の既製品が売っているけれど、
こんなオリジナルもいいのじゃないかな?と思う。

やればやれほどハマってしまいそう。
ナンシーの紙や道具を毎回使わせてもらって申し訳ない気がするが、
「一緒にやってくれる人がいるといいわ!」と、笑顔で言ってくれる。
次回は何か、ランチでも持って行こうっと。

スタンプでカード作り

このところ私の代わりに働いてくれるステイシーが、
きちんと金・土曜日に来てくれている。
(何かと理由をつけては休みたがるので、
そんな時は私が週6勤務になってしまうこともしばしば。)

金曜日は子供たちが学校に行っているので、
掃除やその他、働いてる間に溜まった雑務をこなすのだが、
時々自分の好きな事をして息抜きをしている。

今日はナンシーの家に行ってカード作りをしてきた。
ナンシーはスタンプや関連器具、様々な紙など、
実に膨大な数のコレクションを所有しているらしい。
今回2回目のレッスンなのだが、前回も今回も
親切で段取り上手の彼女がすべてのパーツを準備、
組み立てるだけにしておいてくれた。

厚めの紙を切ってカードの本体にし、
そこに模様が質の違う紙を張り付けたり、
スタンプを押して色を付けるもの、
エンボス加工をするもの、
色々なテクニックを教えてくれる。
次男のお迎えに遅刻するほど夢中になって
没頭してしまったカードをご紹介してみたいと思う。
card flowers
お花の形や中央の丸など、すべてナンシーが切っておいてくれ、
リボンやスタンプしてある言葉のパーツなどを
どの場所に貼るか、などを考えて組み立てる。

card spring
お花のスタンプを色鉛筆で塗り、
特殊なペンでなぞると水彩画の様になる。
ウサギがとっても春らしい。

card kanji
花柄の和菓子の包装紙を取っておいて、
上からスタンプを施したナンシーのセンスあふれるセンターピース。
彼女は幅広のリボンを片側に貼っていたが、
私はこの模様が隠れてほしくなくて、角に配置してみた。
よく見ると「日」と「出」が入っている個性的なリボン。
card kanji2
内側はこんな感じ。
金色のエンボス加工スタンプはナンシーがしておいてくれた。

card thanks
豪華なレース編みのスタンプに、パールを貼ったもの。
内側はこんな感じ↓
card thanks2
ナンシーはこのバラ2つをカードの表の
レース・スタンプの上に貼っていた。

card elephant
花模様の紙にゾウのスタンプを縁だけ押して、
背中の部分をエンボス加工に。
さらにストーンを目や背中に貼ってエスニック風に。
これまたナンシーのアイデアが光る。

card chicken
ナンシーが最近買ったばかりのニワトリ・スタンプ。
我が家に沢山いる奴らに似ているような?
card chicken2
内側はこんな風に仕上げてみた。
「これはオスカーにぴったり!」と、ナンシーのお墨付き。
カードに凹凸を付ける型と、それをプレスする機械があり、
それを使って背景が草原ぽくなっている。
ほんと、いろんなものがあるなぁ・・・と感心。

card frog
こちらも凹凸のある型にインクをつけてプレスした紙。
花吹雪の様な名前がついていたけれど、
私は色といい、カエルといい、柳や梅雨を連想してしまった。
card frog2
内側には2枚目のウサギカードに使ったお花の上部を
池の形に切ってもらい(プレス機で切れる)、スイレン風に。
あえて色は塗らずにシンプルが良いかと思った。
カエルは立体的にできるシールで貼り付け。
数字のスタンプは丸を付けるか、色を塗ることで、
何歳の誕生日にも贈る事ができる、粋なスタンプ。

色々なお喋りをしながら作業をし、
ランチまでご馳走になって大満足な日だった。
「もっと定期的にやりましょうね!」
とまで言ってくれるナンシーに大感謝。
こんなひと時が、また次へのエネルギーをくれる。