生後2ヶ月の孔雀たち

色々とあって夏が過ぎ去ってしまった。
フロリダ娘の動向はさておき、
(追々夏の思い出も綴っていこうと思っている)
孔雀のヒナたちの近況をご報告したい。

ほぼ2ヶ月前の7月9日。
母孔雀が2羽、メンドリが3羽の孔雀を見事に孵した。
信頼できない新米ママの孔雀よりも、
メンドリに任せたほうがいい、と判断したオスカーは、
鶏小屋にメンドリとヒナ5羽を入れて扉を閉めてしまった。
母孔雀は恨めしそうに、鳥小屋の周りをグルグル。
その呼び声に応えるかのように、
金網の内側からピーピー!と言いながら
母孔雀を追いかけようとするヒナも何羽かいた。
それなら、と母孔雀を鳥小屋の中に入れてみると、
継母であるメンドリに猛攻撃!
これでは血で血を洗う修羅場と化してしまう。

そこでオスカーは次の作戦に出た。
鳥小屋の中にケージを入れ、メンドリをその中に入れたのだ。
母孔雀は大きすぎて、もちろんケージには入れない。
が、小さなヒナたちはケージの隙間から出入り自由。
メンドリの側にいたければ、それもよし。
自由に歩き回る母孔雀についていきたければ、それもよし。
これは名案である。

誕生から10日ほど経った頃、
私達家族はイランへ行くことになった。
ほぼ3週間、家を開けることになるので、
いつものように整備工のホセにお願いをして、
動物たち全般の世話をしてもらうことになる。
けっこう大変な仕事だと思うが、
今回もまた、しっかり任務を遂行してくれ、
帰宅した時には魚も、亀も、犬も、鳥たちも、
全員無事であった。

生後1ヶ月の孔雀のヒナたちは逞しい限り。
足は早いし、パタパタと羽を使って、鳥小屋の上の方まで
飛んでいって高い場所にとまったりしてる。
オスカーはご満悦の様子で、度々鳥小屋に行っては
餌を上げたり、じーっと鳥たちを観察したり。
この頃には継母のメンドリと体格が似たりよったりになり、
さすがに違和感を感じたのか、メンドリを鳥小屋から出してやると
全く振り向かずに去っていったと言う。
育ての親、潔し。


それからしばらくして、そろそろいいだろう、と
オスカーが母孔雀とヒナたちを鳥小屋から外に出した。
最初はおっかなびっくりだった親子の群れは
たちまち慣れた様子で、庭を自由気ままに散歩しては、
足で土をひっかいて何かを掘り出したり、
池から上手に水を飲んだりしている。
その間にも草の中や、木の影に隠れて、
上空をウロウロしている大型の鳥に捕獲されないよう、
用心は怠らない。
母親の後をしっかりついていく5羽。
1羽も欠けることなく、順調そのものだ。
IMG_8022.jpg
父親も一緒にポーチに餌を食べに来たところ。

生後2ヶ月の今は、体に少し色がついて、
母孔雀そっくりな見た目。
でもここからもっとカラフルに父孔雀に育てば、
またオスが増えるのだろうし、
この程度でじみなままならメスのはず。
果たしてどのくらいの割合でオス・メス別れるのかも興味深い。


フロリダに超大型ハリケーン・イルマが近づいている。
孔雀やニワトリが吹き飛ばされてしまわないよう、
オスカーおじさん、しっかりやって下さいな。

サクセス!

「サクセス!(大成功!)」

日曜日の午後、オスカーが声高らかに家に飛び込んできた。
「何羽だと思う?!5羽!全部だ!」

この所、呪文の様に「父の日、父の日・・・」と繰り返していたオスカー。
世間で言う『父の日』とは全く関係なく、
母孔雀が卵を温め始めたのが、父の日あたりだったからである。

卵は全部で5つ。
母孔雀は車の屋根の上に座っているそうで、
ガンガン陽の当たる、とても良い場所とは言えない環境なのだが、
これなら夜、外敵に襲われる心配もないだろう、と
オスカーは自信たっぷりだった。
朝晩関係なく、ジッと辛抱強く座り続けた母孔雀だが、
2週間が過ぎた頃からオスカーのいつもの悪いクセが出始めた。

母孔雀は当てにならない。
卵5つが全滅するのは耐えられないから、
せめて3つを、無精卵に飽きることなく座り続けている雌鶏に抱かせよう。

と言うわけで3週目からは母孔雀が2つ、雌鶏が3つの卵を温めた。
「おかしいなー。そろそろ孵ってもいい頃なんだがなー。
父の日って何日だった?!」
毎日の様に私に、息子達に尋ねては首を傾げる、父鳥より落ち着きのないオスカー。

そしてとうとう、今日待ちに待った瞬間が訪れたわけだ。
「5羽全部孵った!大成功だ!!」
誇らしげに言ってから、ゆで卵を持って母孔雀の元へ駆け戻って行った。
私は内心嫌な予感を感じていたが、放っておいた。

しばらくして戻ってきたオスカーが、私が恐れていた事を口にした。
ヒナ5羽を全て雌鶏の所へ移して来た、と。
去年と全く同じ様に、母孔雀は3週間座り続けた末に
1羽のヒナも育てる事が出来なくなってしまった。
人でなし!
と、口に出かかったが、今回はオスカーにとっても
悩んだ挙句の苦肉の策だ、と言う表情が見受けられたので、
罵ることは控えておいた。
確かに母孔雀に任せたらヒナの生存率はかなり低くなると思う。
車の屋根の上からどうやって下に降ろすのかも怪しいし、
チョロチョロ動くヒナを狙う鷹がグルグル上空を旋回しているので、
いつ襲われてもおかしくない。
さらにオスカーが母孔雀にエサを与えても、
ヒナに分け与えてやろうと言う気配が全くないらしい。
去年はオスカーが手塩にかけて育てたが、
今回はニワトリという、もう少し面影が似た育ての母に託されただけ、
進歩があったと思うしかない。

早速、雌鶏とヒナのスイートルームとなったニワトリ小屋まで行って
写真と動画を撮ってきた。

育ての親の下から顔を覗かせるヒナ

親鶏を籠から出してみると...

産まれたその日に元気よく歩き回るヒナ達
peachicks 2017
1羽だけ、歩きがおぼつかない子がいるが大丈夫か?

ここから全員元気に育ってくれれば良いが、油断大敵である。
成長の様子をまた時々ブログでご報告したいと思う。

おまけ
peacock from window
雨の日に窓から見える風景

去年産まれた2羽の兄弟孔雀と父孔雀が雨宿り。
1年経ってもお父さんの様な立派な尾羽は全くない。
いつ頃に長い尾が生えてくるのかも楽しみの一つである。

孔雀のその後

我が家に孔雀がやってきたのは、かれこれ2年前になる。
以来、ニワトリ、七面鳥、そして犬のボボと仲良く一緒に暮らしてきた。
bobo and birds

変化が起こったのは、イランから戻ってすぐの事。
隣のおばさんが「ちょっと話したいことがある」とやってきた。
留守中に何か問題でも?とドキドキしていると、
「しばらく前からうちの納屋の上に孔雀が座ってんだよねー」と言うのだ。
大興奮したのはオスカー。
早速おばさんに案内してもらって、隣家の納屋の上に座るメスの孔雀を確認。

傾斜はそれほどないけど、卵が滑り落ちないとも限らない。
あんな場所に産んで、タカやフクロウに卵が襲われるんじゃないか?
と、オスカーはソワソワと気をもんでいた。
「イランに行っている間大丈夫だったんだから、大丈夫だよ」
という私の声も耳に入らぬ様子。
翌日には長男を従えて、隣家の裏へ行き、
卵が転がってしまわないようにと、滑り止めの木や土を
(勝手に)屋根の上に乗せる作業に入った。
ところが雨どいに足を掛けようとして踏み抜き、
梯子から真っ逆さまに転げ落ちた。
落ちる途中で、下で梯子を支えていた長男の顔を蹴り飛ばし、
頭から顔まで泥だらけになったオスカー。

余計な事をする人間をあざ笑うかのように、
ママ孔雀はその数日後に無事、卵を孵した。
3羽のヒナの誕生を確認したお節介な人間は、と言えば
性懲りもなくまた、ソワソワ。
「母鳥が自分ばかり食べてヒナに餌を運ばない」
「ヒナをどうやって下ろすんだ」
孵化後2日目に、巣を覗きに行くとヒナが2羽になっていた。
もう居ても立ってもいられず、ヒナを家の中に持ち帰るオスカー。

これにはさすがに私も怒った。
3週間も座り続けたママ孔雀からヒナを横取りするなんて!
非道にもほどがある!
しかしオスカーはガンとして譲らなかった。

今まで我が家では鶏卵を孵化装置で温めてヒナを育てたり、
七面鳥のヒナを育てたこともあった。
しかし七面鳥のヒナは母鳥が育てても、人が育てても、
鶏に比べて生存率がずっと低い。
これが七面鳥だからなのか、大きい鳥ほど育てにくいのかはわからない。
しかし私は、苦労して卵に座り続けた母親にどうしても同情してしまい、
生き延びるかどうかわからないのだから、母に委ねるべきだと思ってしまうのだ。

オスカーがヒナを入れたのは、なんとカナリアのケージだった。
peacock babies
ケージの下の方でピーピー鳴きながら歩き回るヒナ達。
上の方では突然の闖入者に慌てふためき、飛び回るカナリア達。
無理もない、カナリアよりも孔雀のヒナの方が図体はでかいのだから。
それでもヒナ達はすくすく育ち、しばらく経つと親鳥(?)を真似て
止まり木の上にピョン!ピョン!と飛び乗ったり、
夜は止まり木の上で上手にバランスを取って眠るようになった。
カナリア達がいよいよ迷惑そうになってきた頃、
ヒナ2羽は隣のケージに移された。
その時も親を探してしばらくは大騒ぎ。
やがてオスカーはヒナ達を外の鶏小屋に移し、
生後2か月後ほど経つ頃には庭に放し飼いにした。
peacock babies2

現在7か月ほどになるが、すっかり親鳥と同じ大きさになった。
同じ孔雀同士わかるのか、両親と4羽揃って庭を闊歩している。
four peacocks
オスかメスかは謎だったが、最近背中の羽が少し色づいて、
長めになってきたので、どうやら2羽ともオスらしい。
peacock babies3
温かくなって来た最近は、尾羽を立て広げる
孔雀らしい仕草もするようになった。

このヒナ達、今でもオスカーの手からゆで卵を食べるそうだ。
「忠誠心だなぁ」と自慢げなオスカー。

梯子から転げ落ち、母鳥からヒナを盗み、
それでも「母性愛」ではなく「忠誠心」を感じる、その心。
男冥利に尽きる、というのか・・・。

我が家の動物園は、まだまだ拡張し続ける様だ。

フロリダで一番小さな水族館 2017 <後編>

フロリダで一番小さな水族館、近況報告の後編である。
(前編はこちら
長男、とうとう手を出してしまったのだった・・・

海水水槽!

淡水よりずっとメンテナンスが難しいと聞いていたし、
当然お金もかかるので、私はアレコレ理由をつけて、
延ばせるだけ先延ばしにしていた。
しかし、やはり来る時が来てしまったか、という感じだ。

発端はエイがほしくてたまらなくなった事だった。
しかし色々と調べてみると、先日ご紹介したアロワナ同様、
フロリダではほとんど全ての淡水エイが所有禁止となっている。
地元のアクアリウムショップのお兄さんにその話をすると、
長男の手を取らんばかりの勢いで言った。
「僕も飼えるものならアロワナと淡水エイが一番飼いたいよ」
(なんでこんな輩がゴロゴロいるんだ!?)

「海水は考えたことあるかい?
ない?
怖がることはないよ。
メンテナンスは淡水とそんなに変わらないんだから。」
そう言われた時の、長男の表情はまさに『目から鱗』。
海水エイなら選択肢が色々あるのだ。


時を同じくして、隣の家の庭に水槽が放っぽり投げられていた。
しばらく眺めていたが、一向に使われる様子もない。
オスカーを送り込んで、格安で手に入れることができた。
ところが、運んできてみるとガラスに大きな亀裂が入っている。
車のフロントガラスを入れる業者のおじさんに相談、
特注ガラスと張替えをお願いし、待つこと数週間。
ついにガラスが取り替えられたが、
シリコンが完全に乾くまでさらに10日間かかった。
そしてようやく長男の部屋に75ガロン水槽を設置。
salt tank2

「母は海水の事は全く分からないし、調べる気もないからね」と
宣言してあった。
水槽のろ過装置一式の設置から、
海水の調合、バクテリアの混ざった砂を選んだりと、
全ての作業を長男が調べ、自分でセットアップ。
salt tank1

内心「本当にだいじょうぶなのだろうか?」と疑っていた私は、
アクアリウムショップで水質検査してもらった時、
「問題ないよ」と言われている長男をみて心底驚いた。
長男よ、またまた軽々と、私を超えたな・・・。
salt tank3

水の濁りもとれたのでサイクルのために
海から捕まえてきた魚やエビを入れたり、
salt tank4salt tank5
小さな魚を2匹買って入れたり。
こうして水槽立ち上げから待つこと約1か月。
とうとうショップから連絡が入った。
「ご注文のエイが今日入りました!」
そうして我が家にやってきたのがこちら。
salt tank6
ブルースポット・スティングレイ
salt tank7
我が家にやって来たばかりの頃は、
恥ずかしそうに砂に潜ってばかりいたので、
出てきて泳ぎ回っている時には、人間側が気を使って
ドアの後ろから眼だけ出してのぞいたり、
抜き足差し足で近づいたりしていた。
が、今ではすっかり慣れて、
餌付けする長男の指の傍まで寄ってくるようになったらしい。
salt tank9
salt tank8
なかなか綺麗。

フロリダで一番小さな水族館 2017 <前編> 

ずっと書いていなかった我が家の動物たちの事を記しておこう。

長男の怪我で全てが停滞していたほぼ1年の間にも、
何匹かの魚や両生類を飼った。
アクアリウムショップで一目ぼれしたディスカスは
長男にしては珍しく、見目麗しい鑑賞に値する魚だった。
しかし実情は痛みでお世話どころではなく、
水替えという重労働が務まるはずもなく、
ディスカスは数週間後に死んでしまった。

さらにニョロニョロ系のサイレンは、
購入時にすでに数個体にあったプチプチが増え続け、
身体中に広がっていった。
寄生虫ではないか?と疑って薬を使ってみたが、
治療の甲斐なく、これまた旅立ってしまった。

イラン旅行中の動物のお世話は
車屋でメカニックとして働いてくれているホゼが一挙に担ってくれた。
給餌の量や頻度、さらに水替えまで細かく指示をした長男。
4週間近く留守にしたが、無事に皆、生き残ってくれた。
ありがとう!ホゼ!

そんなことで、今日は今いる長男のかわいい(?)ペット達をご紹介しよう。
(写真はすべて長男撮影。)
Matamata 2016-2
まずはマタマタくん。
彼は我が家に来てほぼ2年になるが元気に成長している。
生きた魚を毎週100匹くらいはたいらげる。

Snapping turtle 135
次にカミツキガメ。
彼は3年半まえから飼っている。
我が家で一番大きな135ガロンの水槽の上の方で、
バシャバシャ泳ぐようになった。
しかしどうも狭そうなので、彼の移動をずっと考えている長男。
近々変化が起きる予感。

Discus 2016
こちらはディスカス水槽。
前述の通り、1匹目は長男の体調が優れない真っ最中だったので
お世話が上手にできなかったが、
こちらの2匹は順調に大きくなってきている。
本当はもう4匹くらい一緒に群れで飼いたいらしい。
(頑張ってお金を貯めてください。)

Puffy
我が家一愛嬌のあるパフィー。
ファハカ・フグという種類のアフリカにいる淡水フグだ。
よく食べ、よく泳ぎ、よく襲う。
なのでタンク・メイトはなし。
55ガロンを独占中。
(実はもう一匹、同じ種類がいるのだが省略。)

<写真がないので、また後日。>
別の種類の淡水フグ。
地元のペットショップに頼んで「スヴァッティー」という種類を
取り寄せしてもらったところ、この子が届いた。
長男は一目見て「違う・・・」と思ったが、結局購入して帰宅。
ムブ(マンブ)という種類ではないか?という。
本当にムブなら巨大になり、高額で売買される種類らしく、
「安かったなー」と言っているが・・・本当なのか?!

Arrowana silver 2016
次にアロワナ。
これもわりと最近我が家にやって来た魚。
ご存知の方も多いと思うが、将来は巨大に成長する。
現在55ガロンに住んでいて、見るたびに大きくなっている気がする。
Arrowana tiled tank update
「水槽の床にタイルを入れたい」とDIYの真似事をして、
タイル・カッターを買い、悪戦苦闘の末、切らされるのは母・・・。

長男はもっとカラフルなアロワナを希望していたのだが、
フロリダでは売買も、飼うことも禁止されている。
なので彼は将来の移住を真剣に考えている。
(日本へ行け!日本へ!)

と、ここまでで長男のペットをご紹介してきたが、
現在一番新入りの紹介は次回することにしよう。
というわけで、後編は後日・・・