お客様の到着

お客様が到着する日となった。
到着は夜の10時半。
2時間強かけて、オーランド空港まで家族4人で迎えに行った。

車を駐車場に停めると、だいぶ歩く事になるし、
子ども達もいるので、出迎えの車が横付けできるスペースで
旦那か私、どちらか一人が待機することになった。
方向音痴王である旦那にとって、空港は大迷路である。
自ら「どこへ行けばいいのかわからない」と言い、
私に空港の中へ行くように命じた。
しかし、私はリタさんに一度も会ったことのない。
「方向音痴」と「面識なし」。
リスキー度はいい勝負だが、結局私が鉄砲玉(!?)となった。


空港内で到着した筈のリタさんに電話をかける。
ゲートに降り立ったばかりらしく、
これからシャトルに乗ってメインターミナルまで来る、と言う。
「逃がしてなるものか!」とばかりに、
出てくる旅客を血眼になって見つめるフロリダ娘。

人並みがすっかり途切れた頃、
車椅子に乗った老女、
そのすぐ後ろに銀髪のおばあさん、
さらに、その後ろからカウボーイ・ハットのおじいさんが
ゆっくりと近づいてきた。

あれか?
でも・・・3人?!
笑顔を浮かべる銀髪の方はたぶん、リタさんだろう。
しかし車椅子に座っている老女は、サリーをまとっている。
リタさんの連れはインド人のおばあちゃんだったのか?!
あのカウボーイなワケないし・・・。

内心、パニックを起こす私の、その時の表情は、
『旦那の第二の母を出迎える嫁』の表情とは
かけ離れたものだったに違いない。

銀髪のおばあさんが
「私達を待ってくれているの?」と声を掛けてきた。
我に返って必死で笑顔を浮かべる私。
視界の片隅で、ゆっくりと車椅子が遠ざかっていく。

「クラレンスよ」とリタさんが紹介してくれたのは、
カウボーイおじいちゃんだった。
えーーーーー!?
男ーーーーーーーーー!?

またもやヘンな表情になりながら、ぎこちない挨拶を交わす。
頭の中は「どうやってこんな誤解が生じたのか?」という疑問で
いっぱいいっぱいだ。


2択問題を出されると100%に限りなく近い割合で、間違いを選ぶ旦那。
しかし、まさかお客様の『男』か『女』2択を外すとは。
やりすぎだよ、あんた。

ジョークの様なあり得ない展開を見せて、
リタおばあちゃんとクラレンスおじいちゃんとの
バケーションは幕を開けた。

サンクスギビングがやって来る

アメリカは年の瀬に向けて、ホリディ気分が高まる時期だ。

今月24日はサンクスギビング(感謝祭)がある。
日本のお盆のように、家族や親類が集り、
祭日を祝う習わしになっている。
食卓に並んだ七面鳥の丸焼き、マッシュポテト、
グリーンビーンズのキャセロール、コーンブレッド、
スウィートポテトなどを前に、
一人づつ、何に感謝しているかを発表したりする。

アメリカに親類がいない我が家は、
例年ならイラン人のお友達家族宅で、
アメリカンなサンクスギビング・ディナーをご馳走になるのだが、
今年の感謝祭は、どうやら少し変わったものになりそうだ。

旦那が20年以上も会っていない、
そして私は全く面識がない人が10日間遊びに来ることになったのだ。

御年75歳というその女性「リタさん」は、
旦那が大学寮でルームメイトだったアメリカ人青年の、
お母さんなのである。
学生時代、サンクスギビングやクリスマスになると、
行き場のなかった旦那は、ルームメイトの実家に招かれた。
そしてキジ撃ちを楽しみ、家族の一員の様にご馳走を囲んだそうだ。
「私はあなたのアメリカン・ママよ」と言ってくれたリタさん。
ずっと連絡が途絶えていたのだが、数年前に電話番号を知り、
それ以来「フロリダに遊びに来てよ」と誘っていたのだ。

リタさんはもう一人、同年代の女性を連れて来るらしい。
その人は親友なのか、妹なのか、よくわからないのだが、
ともかく一緒にいらしゃい!と誘ったらしい。

大したご馳走も作れず、
おもてなしも上手でないフロリダ娘。
不安な気持ちがない、と言えばウソになる。
だけど旦那を息子の様に可愛がってくれたリタさんを、
この感謝祭の時期に御出迎えするのは、
なんともピッタリだと思うし、
運命の様なものを感じる。

運命と言えば、この2人の訪問が決まってから、
不思議な事がいくつか起こった。
「皆で乗れるバンがほしいなぁ」と旦那が言えば、
7人乗りのドライブ旅行にピッタリのバンが手に入ったり、
旦那の友達が海辺のコンドミニアムを貸してくれる、
と言ってくれたり、
ものすごーく不景気なこの時期に、
車がポン!ポン!ポン!と売れたり。

旦那はものすごい強運の持ち主だ、と普段から思っているが、
こういう土壇場での神業としか思えない展開を目の当たりにすると
彼の日ごろの行いは正しいのだろうなぁ、と思わずにいられない。

こうなったらリタさんとお友達(?)が
フロリダを満喫してくれるよう、精一杯やるしかないじゃないか。
どーんと来い!!

クイズの回答

前回のクイズ、正解を発表しよう。

どちらかの男に
「もう一人の男は、どちらの道を行けと言うか?」と質問し、
教えられた道の反対の道を選ぶ、

というのが正解。


訊ねた相手が嘘つきだったとしよう。
「もう一人の男は、どちらの道を行けと言うか?」と訊くと、
正直者の答える道は安全な道なので、
嘘つき男は嘘をついて危険な道を指差す。
なので男の指した道の反対を行けば町に辿り着く。

訊ねた相手が正直者だったとしよう。
「もう一人の男は、どちらの道を行けと言うか?」と訊くと、
嘘つき男が指すであろう危険な道を
正直に教えてくれる。
なので正直者が指した反対の道を行けば町に辿り着く。


という私のつたない説明で分かっていただけるだろうか?

ちなみに私は正解を答えられなかった。
日米両方のソーシャルネットワーク、
MixiとFacebookに載せたところ、
一人づつ正解者がいた。

御二人の思考回路がうらやましい。

クイズ

あなたが道をあるいていて、分かれ道に来た。
片方の道は森に続いていて、人食いライオンがいる危険な道。
片方の道は町に続いていて、あなたが選びたい安全な道。
しかし、どちらが危険でどちらが安全な道か、わからない。

道の脇に2人の男が座っている。
片方の男は必ず嘘をつく。
片方の男は必ず真実を言う。
しかし、どちらが嘘つきでどちらが正直者か、わからない。

あなたはどちらかの男に、1つだけ質問できる。

さて、あなたの質問はなに?

続 水槽 漏れる

水槽の水は、少しづつ漏れ続けている。

もう別の水槽を買うしかない。
パソコンに向かい、Creigslist.orgへ。
広告を無料で出せるこのサイトは、
結構な割合で掘り出し物を見つけられる。
『Fish Tank』で検索してみると沢山出ていた。

オスカー・フィッシュはかなり大きくなるらしいので、
以前から大きい水槽がほしいね、と話していた。
そこで30ガロン、40ガロン、55ガロンと
3つの広告にEメールで問い合わせた。

その中でも55ガロンの広告を出したパトリックは、
メールでの返答や対応がとてもよかった。
値段も良心的だったので、彼の家に水槽を見に行くことにした。

しかし、さすがに見ず知らずの人を訪ねていくのは少々緊張する。
田舎町と言っても、ここはアメリカ。
何が起こるかわからないではないか。
Eメールから伝わる「いい人感」と、
電話で話した時の好青年な印象を信じて、
町外れの彼の家まで息子たちと3人で向かった。

果たして、パトリックはとてもいい人だった。
日本に旅行したこともある、と言う彼。
長男が空手の帰り道で、道着を着ていたのも
彼にとってポイントが高かったのかもしれない。
水槽、フィルター、ヒーター、ライト2つに
バケツ一杯の敷石もつけてくれ、
さらに頼んでもいないのに5ドル引いてくれた。

新品を買えば200ドルはかかるであろう品々、
占めて55ドルなり。

かなりお得な買い物だったと共に、
「世の中にはまだまだ、こんないい人もいるんだなぁ」と、
平和な気分に満たされたフロリダ娘であった。

水槽 漏れる

オスカー・フィッシュの水槽から水が漏れている事が発覚した。

大慌てで魚たち3匹を他の水槽に移動し、
漏れている水槽を空っぽにした。
狭い10ガロンの水槽に仮住まいのオスカー・フィッシュは
どんよりとした目つきになり、動きも鈍い。

旦那が何とかしてくれるか、と淡い期待を抱いたが、
2日経っても動く様子はなく、
内心、プリプリしながらフロリダ娘、自らホームセンターに出掛けた。

水槽用のシリコンはなかなか売っていないものらしく、
ホームセンターを3件はしごする羽目になった。
プリプリついでに「こうなったら全部自分でやってやる!」と
意気込んで作業に入ったのだが、
チューブが予想以上に堅く、歯軋りしながら搾り出さねばならなかった。
内側・外側両方に、「これでもか!」とばかりに、
こってりとシリコン3本分を塗りつけてやった。

半日待ち、敷石をいれ、水を入れ、
ようやく魚たちを戻してやった。
輝くようにきれいになった水槽を
うれしそうに泳ぎ回るオスカーフィッシュを見ていると、

あぁ、達成感でいっぱいだ。
頑張ったな、自分。

「あ!」という長男の声。
水槽の裏に回ってみると、なんと!
またもや水が漏れているではないか!!

えーーーーーっ!?
あんなにこってりシリコンを塗ったのになぜ?!

唖然としつつも、早く次の案を講じなければならないのだった。

つづく

板割り 初挑戦!

長男は相変わらず、空手道場に足しげく通っている。

先月から、道場の先生達は画期的な作戦を始めた。
空手キッズ達の「出席率」と「やる気」を上げるために、
壁に出席表を貼り付けたのだ。
出席すると星のシールが貼られる。
そして「休まずに10回道場に来た子どもは『板割り』に挑戦できる!」
と先生がご褒美を発表すると、
長男の目が真ん丸くなった。

やる気だな、あいつ。

月曜日から金曜日まで、毎日欠かさず道場に通うのは、
子ども本人も、忙しい親も大変なのだろう。
長男のクラスでは、他に誰も無欠席の子どもはいなかった。
我が家は自営業なので自由が利くからラッキーだった。
長男は、ますます真剣な顔つきで道場に通い、
あっという間に星が10個並んだ。

ということで、待ちに待った『板割り』。

やったね!

ごめんね ウーパールーパー

ウーパールーパーが死んでしまった。
我が家に来て、ちょうど1ヶ月経った所で、
立て続けに2匹とも。

水温を低く保つために、
ひろこさんから頂いた冷却装置を使ってみたけれど、
思う様に温度が下がらなかったり、
10ガロンの小さなタンクだったので、
水の汚れが激しく、濁りがなかなか取れなかった。

ウーパールーパーのフワフワとしたエラ部分は
段々と藻の様なもので覆われてきてしまい、
なんとなく弱ってきた気がしていたのだが、
打つ手もないまま、死なせてしまった。

両生類は全身が粘膜の様なものだし、
低温の環境に生息する特殊な生き物だったこともあり、
素人の私たちには世話が難しすぎたのだと思う。

また、同じ週に池の金魚が死んでしまったり、
オスカー・フィッシュを入れている25ガロンの水槽から
少しずつ水が漏れていることを発見し、
大慌てで修理する羽目になったりと、
踏んだり蹴ったりの日々だった。

我が家の男たちは、やたらと生き物を飼いたがって、
それを問題視しているのは私だけだ。
こんなことでいいのだろうか?
と不安になる。

プロジェクト 『コスチューム』

なんだかんだとしているうちに、
ハロウィーンから1週間が経ってしまった。
遅ればせながら記念として、
初めて手作りしたコスチュームをアップロードしたい。

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次男のクラゲ
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注文は『Man o' War』という巨大なカラフルクラゲだったので、
たまたま見つけたこの傘を使った。
乙女チックなバラ模様の部分は子ども達が虹色に塗った。
でもリボンを使ったので、やっぱり乙女チックな仕上がりになってしまった。

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長男のウーパールーパー
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歩いてみて
axo3
「ずっと四つんばいで歩く」と言うので、
こういう形の作品に仕上がった。


我が家はご近所を回ってキャンディーを集めるのではなく、
毎年、地元の大学キャンパスにある小さな動物園で
学生達が手作りで準備してくれるイベントに参加する。

コスチュームはなかなか好評であった。
キャンディーを配る学生達も、
子ども達がどんな仮装をしてくるのか、楽しみにしている様子で、
我が家の息子達のコスチュームに予想以上の反応を示してくれた。
haloween1

驚いたことに2人ほど、「Axolotl?」とズバリ!言い当てた人がいた。
動物園で働いている学生さんだったのだろうか。

他にも長男を凝視して固まっている子どもや、
すれ違いざまに
「変わったゴジラだなぁ」とつぶやくオヤジさんもいらっしゃった。
オリジナル・コスチューム、意外に楽しい。


息子達のお友達 クリスくん(と言っても27歳)と、
そのママ ナンシー(会場になった大学の講師)が、
息子達に会いに来てくれたのもうれしかった。
halloween4
ナンシーはなんとレディー・ガガに変身しており、
その出で立ちで一日講義をして来た、と言う。
その心意気、あっぱれ!


なかなか楽しいハロウィーンであったが、
苦労とコストを考えると、手作りコスチュームはもう、ないな・・・
というのが正直なところである。