良いお年を

ブログ『フロリダ娘』を始めたのが2011年1月17日であった。
開設一周年には少し日が足りないが、年の瀬ということで、
なんとなくまとめの記事を書きたくなるのは、
日本人気質というものだろうか?

2011年の抱負は「クリエイティブな年」であった。
手作り品はチューニックドレス、バッグ、タコ、イカなどの洋裁、
紙で折った箱を「福島子ども基金」への募金のために販売させてもらったり、
残りを子ども達のお友達に配ったりした。
そしてハロウィーンでは初めて手作りのコスチュームに挑戦した。
本ブログもこの更新で105回目、と自分なりに健闘したなぁ、と思う。
なかなか充実した年であった。


しかし日本にとっては決して「良い年」とは言えない、
天災、人災が多々起きた年でもあった。
個人的にも、最愛の祖母が天国に逝ってしまう、という
悲しい出来事があった。

しかしどんな状況でも、真っ暗闇ではないはずだ、と信じている。
ノンベンダラリと暮らしている私がこう書くと、
苦境の最中にいる人々にはイヤミに聞こえてしまうかもしれないが、
どんな日々にも小さな幸せは見つけ出せる、
小さな喜びを大切に生きることが、
人生を謳歌するためには欠かせないと思う。
年末年始、妹と弟2人が、両親と肩を寄せ合って
実家で一緒に過ごしている。
その場には参加できないものの、その輪に心が温まる。


アメリカは10月のハロウィーンに始まり、
11月はサンクスギビング、
12月はクリスマス、と
大イベントが目白押しなので、
年末年始は「イベント疲れ」が見える気がしてならない。
もっともニューヨークのタイムズ・スクエア辺りに行けば、
熱気ムンムン、寒さも忘れて年越しパーティーに勤しむのであろうが、
同じアメリカでもフロリダの片田舎は、なんとなくひっそりとしている。

年が明けてしまえば、アッサリしたもので、
日本の様に長期休暇があるわけでもなく、
今年などは2日の月曜日に仕事に戻る人が少なくないはずだ。


2012年がどんな年であろうとも、期待を持って、
したたかに行きたい(生きたい)ものである。

それでは皆さん、良いお年を。

天野尚氏

アクアスケーピングの巨匠として前回ご紹介した
天野尚氏について、もう少し書きたいと思う。

いつも仕事をしながらラジオを聞いている、
勉強熱心な母なら彼を知っているかも、と実家に電話して尋ねてみた。
名前を言ってもピンと来ない様子だったが、
巻町(現・西蒲区)出身の有名な写真家という話をすると
母「あー!そう言えばこの間、巻行った時、変わった家があったっけさぁ、
おじいちゃんの知り合い、巻に住んでるっけ、訊いてみたんさー。
そーしたら「天野さんちら」ゆーてたわ!
その人らろっか?」

さらに、私が注目しているネイチャーアクアリウムの話をすると、
母「なんーだかその人も「家だけじゃねーで、魚いっぺ飼ってるんだ」
ってゆったったわー」
と、話が通じたのだった。

天野氏のギャラリーを地元のご近所さんがどう解釈しているかが
如実に伝わる、これぞ生のコメントではないか!
『ネイチャーアクアリウムの巨匠・世界の天野』も、
地元のじいちゃんにかかれば「近所で魚飼ってる天野さん」である。
ぐんと身近に感じるではないか。

実はこの勝手な親近感、すでに私が抱いてた感情だった。
それは「美しき新潟の風景」という作品集を見たからだ。
私が生まれ育った新潟の懐かしい風景。
弥彦山を背景に広がる稲田。
夕焼ける日本海の荒波にそそり立つ孤高の岩。
雪深い平野に寒そうに並ぶハザ木。
遠く離れたからこそ、よりいっそう愛おしい故郷の姿である。


ボルネオ、アマゾン、アフリカ、
日本各地を旅して自然の風景を撮り続ける天野氏。
文字通り、世界を股に駆ける彼が立ち上げたビジネス
アクア・デザイン・アマノ』の拠点、
ネイチャーアクアリウムのギャラリーを
ふるさとの巻町(西蒲区漆山)に構えていることに感動を覚える。
自分の原点は生まれ育った場所にある、と悟っているかの様であり、
並々ならぬ故郷への愛着を感じる。

世界各地の卸売り業者を通じて、彼の開発した商品が
世界中のネイチャーアクアリウム・ファンに配達されている。
クリスマスには彼のギャラリーに、遥々インドからお客様があったという。
あのインドの青年3名は初めての海外旅行で飛行機に乗り、
成田空港に降り立ち、東京に出て、新幹線に乗り換え、
さらに田舎の巻町まで、本当に長い旅をして、
天野氏のギャラリーに辿り着いたのだ。

それがあの(いい意味で)何もない新潟平野の、巻町なのだ!
あぁ、故郷よ、永遠なれ!


一方的な親近感に駆られた、にわかファンであることは承知ながら
天野氏に拍手と声援を贈りたい。
心から熱烈に応援しています!

Aquascapingの巨匠

人間の興味というものは面白い。
カメラがズーム・インするかのように、
意識がスーッと一点の物事に焦点を絞る。
そこから数珠繋がりに、世界が広がっていく。

息子の生き物好きから飛び火して、
私の『Aquascaping』に対する憧れがつのった。 

昨今は便利な世の中になったもので、
知りたいことはインターネットを覗けば、
沢山の情報が溢れている。
『Aquascaping』の単語で検索すれば、
美しい水槽の画像が五万と現れる。
Youtubeなどで
空っぽの水槽から、完成までを解説付きで
見せてくれる動画が沢山ある。

そうして少しづつ情報を集めていると、
Takashi Amono
という名前に何度もぶつかった。
なんでも『Aquascaping』界の巨匠であるらしい。
「うーん、気になるなぁ」くらいの軽い気持ちで
彼の名前を検索した私に、衝撃が走った。

なんと天野尚氏は同郷、新潟出身の写真家だったのである。

大自然の感動を大判写真に収めるべく、
日本中、世界中を駆け回っている天野氏。
それらの写真の評価も高いが、さらに、
彼が『ネイチャー・アクアリウム』と呼ぶ
水槽の中の大自然を創り出すことでも世界的に有名だ。

私の野暮ったい説明よりも、ぜひ、下の動画をご覧頂きたい。

ウパ熱再上昇中

長男がクリスマスプレゼントにもらった本
small upa

『ウーパールーパーのやさしい飼い方』のおかげで
ウパ熱が再度上昇中である。

ウーパールーパーを2匹死なせてしまった苦い経験
今も私たちの記憶に新しいが、
この本のおかげで「いけなかった点」が色々とわかってきた。

一番まずかったのは、水換えの頻度が全く不十分だったということ。
この本によれば毎週(!)水換えをしなければならないらしい。
両生類マニアのお店で買った時は、そういう注意をまったくされなかった。
イモリ、ヤモリやカエルなどを飼っている人の間では常識なのだろうか?
我が家の魚たちの水槽は、それほど世話が大変ではない。
フィルターの掃除を毎月して、時々水を足し、
底の砂利に溜まったゴミを水槽用掃除機できれいにする程度だ。
しかし食べる量、排泄量共に多い両生類のウーパールーパーは
毎週30%~100%の水を換えてあげなければならない。
排泄物から発生するアンモニアにつかっているくらいなら、
水道水をそのまま足したほうがまだまし、ということらしい。

さらにこの本の著者は底砂を敷き、水草を植える、
自然環境により近い水槽作りを薦めている。
住みやすい環境で、餌を十分にもらったウーパールーパーは
外鰓がしっかりとし、体も丸々と太り、
細い指先にも力があるのだそうだ。


長男はもちろん、毎日ウーパールーパーの話をしているが、
私の心の中にもムクムクと意欲が湧き始めている。
しかし私の場合は、ウーパールーパーという生き物というより、
水槽の環境作りに俄然、惹かれ始めたのである。
いわば『水中ガーデニング』。

英語では『Aquascaping』(アクアスケーピング)
と呼ばれている分野で、私の予想以上に
熱心なファンがいる様だ。
砂や石を敷き詰め、流木や岩をバランスよく並べ、
水草や苔をアレンジする。
もちろん肥料や二酸化炭素量など、
専門的な範囲に対してはまだまだ無知な私だが、
ネット上で見ることができる画像や映像に
釘付けになってしまった。

水槽と言う空間の中に、
土と草と水と空気がしっかりと支えあう、
ミニチュアの自然界を作り出されているのだ。

そうやって出来上がった水槽を泳ぐウーパールーパーは、
どんなに気持ちがいいことだろう。
そう思っただけで、自分が美しい水槽の自然空間を
ふわりふわりと泳いでいるような気になってくる。

こうしてフロリダ娘はAquascapingという世界の
魅力にとりつかれてしまったのだった。

クリスマス・プレゼント

「やったー!」
「すごーい!!」

クリスマスの朝、リビングから聞こえてくる
子ども達の歓声で目が覚めた。
目を閉じていても、弾けんばかりの喜びと興奮が伝わってくる。
こんなに幸せな目覚めはそうそうないなぁ、
と、布団の中でニヤニヤしてしまった。


子ども達はプレゼントの『カン・ズー ハムスター』
に夢中になって遊んでいる。
長男の誕生日(9月)に、お友達のクリスくんからプレゼントされ
それ以来、一番遊ぶ頻度の高いおもちゃだ。




忍者や特攻隊キャラのハムスターと、
トレーニング・コースや鎧、タンク(戦車)など
子どもの購買意欲をそそるアクセサリーが沢山ある。
次男は珍しくベソをかくほどハムスターが欲しくて
どうにかクリスマスまで我慢したので、
相当うれしかった様子だ。

さらに長男は悲願の本、
『ウーパールーパーのやさしい飼い方』を貰った。
upa

遠く日本まで、わざわざ仕入れに行ってくれた
サンタクロースに感謝感謝である。
長男は自分では読めないのだが、私が読んでやると、
一生懸命メモをとって勉強している。
ウーパールーパーに再挑戦する日が、
いつかやってくるかもしれない。


クリスマス・イブ晩く、オーブンに入れた
7キロのターキーの焼け具合をチェックする。
リタおばあちゃんが教えてくれた通り
凍ったままのターキーを一晩(10時間)かけて焼く方法は、
私でも失敗せずにおいしそうに焼きあがった。
turkey

日曜日は布団の中でゴロゴロしていたい様子の旦那を
「ターキーが焼けたよー」と何度がせっついて、
朝の10時にクリスマス・ブランチとなった。
天気が良かったので、デッキにテーブルと椅子を出して
家族四人、水入らずの食事だ。
deck

このデッキ、今年始めに完成した「お風呂」の作者、
ガスが作ってくれたばかり。
家族皆にとっての素敵なクリスマスプレゼントとなった。

フロリダでクリスマス

今年の冬は暖かい。
フロリダと言うと常夏のイメージだが、
実際には、毎冬、朝晩0度以下になることが何度かある。
しかし今年は冬を飛び越して、
すでに春が来たかのような陽気が続いている。
そう感じているのは私だけではないようで、
庭の木は花盛りになっている。
lime flower
レモンの木には実が沢山ついたが、また花が咲いている。
tangeline
今年の夏は水くれに精を出したので、柑橘系の調子がいい。
まだそれほど大きくない木の頼りない枝に、
重量感のあるタンジェリンやオレンジが生っている。
kankitsu
この木などは、まさに鈴なり。
金柑の様な見た目のこの小さな実は、
いかにも食欲をそそるのだが、
どうも観賞用らしく、レモンに負けないくらいに酸っぱい。
旦那は無理やり食べようと挑戦し、
あまりの酸っぱさに「ヒューーーー!」と雄たけびを上げていた。

先日、私が風邪で一日寝込んだ日のお昼ご飯に、
旦那の『特製オムレツ』が登場したらしいのだが、
子ども達は口を揃えて
「すっっごく酸っぱかった」と評した。
そのまま食べれなければ料理に入れてでも消費しよう、
という試みなのか。
しかし酸っぱいオムレツはどうかと思う。

季節を間違えた草木たちの極めつけは、こちら。
pump flower
次男がプリスクールで10月のハロウィーンに
かぼちゃのカービングをした際に取り出した種を、
先生が2,3個づつジップつきの袋に少量の土と共に入れ、
発芽したものを子ども達に持ち帰らせてくれたのだ。
袋の中で芽生えた、可愛らしい命に感動して、
すぐに鉢に植え替えた。
以来2ヶ月、順調に育ってきた二鉢のかぼちゃの苗は、
沢山のツボミをつけ、とうとう花を咲かせた。
「花は咲かないだろう」という旦那の予想を裏切ってくれた、
頑張り屋のかぼちゃ太朗と花子カップル。
ぜひぜひ、実をつけてほしいものである。


クリスマスらしさが全く感じられない、
のほほ~んと温かいフロリダ。
気分が出ているのは、オフィスの片隅に飾っている、
皆さんから頂いたクリスマスカードのコーナーくらいなものだ。
chiristmas card 2011

短編映画『チキン・パトロール』

我が家のニワトリたちをビデオ映す、と
意気込んで外へ出て行った子ども達。

しばらく「帰ってこないなー」と思っていたら、
こんな事をしていたらしい。



無責任な母親のフロリダ娘は、
これを見て息子達とゲラゲラ笑っていたのだが、
ビデオを見た旦那は
「お前らチキンを追っかけまわしてんのかーー!!」と
息子達にお怒りだった。

インキュベーター

カナリア5羽を購入してから数日後。
旦那と息子たち2人は、
再びモハメド氏宅を訪れた。

タダでもらえるはずのオンドリは、
すでにモハメド氏の息子の手に渡っていた。
(オンドリ2羽もいたらケンカするんじゃなかろうか?
と心配していた私は、ホッと胸をなでおろした。)
しかし本命のインキュベーター(孵卵器)はまだあった。
購入特典として、モハメド氏の詳細なレクチャーを受け、
自信満々で帰ってきた男たち。
長男は仕事に戻った父親を待ちきれず、
自分一人で機械を設置する、と頑張り始めた。

メンドリが産んだ卵は合計6個あった。
つい数日前に産まれたものもあるが、
一週間以上前のものもある。
旦那がお椀に入れ、引き出しにしまっておいたのだが、
一週間遅れで温め始めて孵化するものなのか?
私は疑問でいっぱいなのだが、男たち3人は
信じて疑わない。

よほどモハメド氏の説明がよかったと見えて、
長男は孵化機をテキパキと設置した。
incubator
水を入れ、ペーパータオルを数枚置いて(湿度を保つためらしい)
卵をそおっと並べる。
eggs
卵には長男によって、片面に○、裏面に×の印がしてある。
1日に2回ほど卵をひっくり返す作業の目印だそうだ。
うまく行けば19日目には卵が動き始め、
21日目にヒヨコが現れるはずだ。

「はた迷惑だー」と思っていた私も、
なんだかワクワクしてしまう。
10羽のニワトリが走り回る庭を思い描くと、
やはり少々の不安がよぎるのだが。

新参者

鳥好きの旦那はハトを20羽ほど飼っている。
最初は5羽くらいだったのだが、
繁殖力旺盛で、春頃には次々に雛がかえるのだ。

そのハト小屋の中に、さらに小さな小屋を作り、
カナリアを飼っている。
しかし日当たりが悪いのか、
ハトの糞や騒々しさにストレスが溜まるのか、
年々数が減り、今では一羽になってしまった。
ペットショップなどで時々見かけるのだが、
なぜか1羽100ドル以上と高くて手が出ない。


クリスマスが近づき、横着者の私は
インターネットでプレゼント探しをしている。
旦那ばかり何もないのはかわいそうだなー、と
私が以前水槽を見つけたCraigslist.orgで、
なんとなく検索してみると、「カナリア」という広告が出ていた。

旦那に教えると、すぐに電話をかけた。
(なので動物が増えた原因の半分は、私にある・・・反省。)
電話口で話しているうちに旦那が
「ちょっとアクセントがあるけど、どこから来たの?」
と相手に訊き、そこから突然会話はペルシャ語(イラン語)に。
「じゃあ明日!必ず!!」

翌日、待ちきれない様子の旦那はソワソワしていた。
学校から帰った子ども達2人を連れて、
カナリア愛好家、モハメド氏宅へ出掛けていった。
オス3羽、メス2羽の合計5羽、200ドル。
「いい買い物をした!」と大喜びであった。
canary1
canary2
ここ最近、寒いので、現在は台所の片隅に借り住まい。


それにしても世の中には色々なペット愛好家がいるものだ。
モハメド氏もカナリアの他に、ダヴ(ハトの仲間)や
フィンチ(文鳥?)、そしてオンドリも飼っているそうで、
「このオンドリ、タダでやるよ」と言われたらしい。
さらに卵を孵化させる『孵卵器』を持っているそうで、
旦那と子ども達はもう一度モハメド氏を訪ねる計画を立てている様だ。

どうやらカナリアだけでは終わらないらしい・・・。

動物園ではありません

今日、息子の空手道場で先生に
「(長男)の家は動物園だからなー」と言われてしまった。


我が長男は生き物が大好きで、
魚から始まり、爬虫類、両生類と
どんどん興味が広がっている(現在進行形)。
本やネットで見ているだけでは物足りず、
気に入った動物を見つけると、
どうしても手に入れたくなるらしい。

私はその昔、映画好きが高じて、
大好きな俳優のビデオや関連本を
全て買い集めたことがあるので、
「マニアックな血は争えないな」と思っている。

さらに旦那は無類の鳥好きである。
10年ほど前に出会った頃はカナリアを飼っていた。
5年ほど前から、車屋の事務所脇に大きな鳥小屋を作り、
ハトを飼っている。
さらに今年に入り、知り合いからニワトリを買った。
オンドリ1羽とメンドリ3羽は庭で放し飼いだ。

と言うわけで、我が息子のオタクっ気は、
本人の性格だけでなく、遺伝子レベルなのである。


その長男が最近欲しくてたまらないのは『マッドスキッパー』だ。
日本では『トビハゼ』や『ムツゴロウ』と呼ばれる、
陸に上がって、胸ビレを使ってヒョコヒョコと歩く、
珍しい魚なのだ。
(余談だが、子どもの頃「ムツゴロウ王国で働きたい!」
と真剣に思った時期があった。
これは長男には言うまい・・・。)
ペットショップで見かけて以来、
ネットで情報を集めたり、
空っぽだった10ガロンの水槽を
マッドスキッパー用に、浅瀬風にアレンジしたりと大忙しだ。

現在2つの水槽に10匹以上の魚を飼っているので、
フィルターの掃除やウ○コすくいに
だいぶゲンナリ来ているフロリダ娘。
「今いる動物の世話を、一人で全部できるようになってから
次の動物を飼いなさい!」と、息子に喝!
もちろんムツゴロウくんをお迎えする予定はない。

これくらいしっかり釘を刺して、
ガードを堅くしておかねば、
本当に『動物屋敷』から『動物園』になってしまう。

ところが!!
またしても動物が!

犯人は旦那。
死角であった。
新参者のお話は、また次回・・・。

クリスマス事情

2011年も残すところ1ヶ月を切ってしまった。

サンクスギビングが終わると、
アメリカはクリスマス気分に満ちる。

もみの木を売る仮設テントが建ち、
お店の棚にクリスマス商品が並び、
ジングルベルの歌に心が浮き立つ季節。

と言いたいところだが、実はそうでもない様子だ。


最近、空手教室で仲良くなった
8歳の男の子、7歳の女の子、5歳の男の子の3兄妹弟と
時々、公園で待ち合わせて遊んでいる。
3人のママ、ブルックと私はベンチに座って
子ども達を目で追いながら、四方山話をして過ごす。

今週の待ち合わせに、家族は30分遅れてきた。
ブルックはどうも浮かない顔をしている。
「どうしたの?」と訊ねると、
買い物に行って、渋滞に巻き込まれた、とのこと。
手にはビッシリと書き込まれた、おもちゃのリスト。

「信じられないわよ、トイザラスの混み様ったら。
売り切れの商品ばかりで、全然おもちゃが揃わなかったし。
レジの女の子が間違えたから、もう一度行かなきゃならないし。
私は夜勤でこれから仕度をするから、旦那に行ってもらう事にしたわ。」

しばらくしてブルックの旦那さんが、
ものすごく渋い顔をして現れた。
ブルックが早口で、どこの店で何を買わなければならないか、
説明する間も、眉間にしわを寄せてジッと耐えるように聞いていたが
「ちょっと、座らせてくれ」とベンチに腰を下ろしてしまった。

「トイザラスに行ったら、カートなんか持って入っちゃだめよ。
人が多すぎて動けなくなるから。
丸腰で入って、おもちゃを掴んで、すぐにレジに向かうのよ。
それからレジの子達はパニックになってるから、レシートをチェックするの忘れないで。」
ブルックの激励を受けて、ノロノロと立ち去る旦那さんの後姿は、
暗い影にドンヨリと覆われていた。


どうやらアメリカの子ども達は、
ほしい物をリストにして、サンタさんにお願いすれば
山ほどおもちゃをもらえるらしい。

夫婦共に看護師をしているブルックの家庭は
裕福な方に入るのだろうが、
どんな経済状況の家庭でも、多かれ少なかれ、プレゼントに奮発する傾向がある様だ。

週末、たまたま立ち寄ったダラー・ストア(日本なら『100円ショップ』)は、
レジに長蛇の列が出来ていた。
プレゼントや包装紙、リボンやカードなどなど、
クリスマス関係の商品が山積みになっているカートばかり。

プレゼントをそんなに沢山買う必要はないのに、と思わずにいられない。
負担にならない程度のお祝いをして、
ストレスを感じずに、楽しく過ごせばいいじゃないか。

この不景気で、テーブルにご馳走を並べるのも難しい家庭だってあるはずだ。
街頭募金や、食べ物の寄付を募ったりするのもこの時期だ。

日本でもそうかもしれないが、
アメリカは商業主義に踊らされ、
アップアップと溺れそうになっている人が沢山いる様に見えて仕方がない。


ちなみに我が家の大黒柱は「クリスマス大嫌い男」である。
「サンタクロースって誰?」というレベルだ。
イランではクリスマスを祝う風習はないし、
アメリカに留学して以来、クリスマスという家族行事に
毎年寂しい思いをして来たせいで、
『クリスマス=暗雲立ち込める季節』らしいのだ。

フロリダ娘は姉妹兄弟と、子沢山の家庭だったので、
毎年クリスマスツリーを飾り、
ご馳走とクリスマスケーキを食べ、
25日の朝にはサンタさんのプレゼントに大喜びして育った。
なので、自分の子ども達にも、楽しいクリスマスを過ごしてほしい。

フトコロと頭が痛くならない程度に、ほどほどに。

デイトナ・ビーチ

デイトナビーチにコンドミニアムを持つ、
気前のいいお金持ちのお友達のお陰で、
3泊4日のビーチ・バケーションを満喫する
フロリダ娘家族とオクラホマカップル。

子ども達は置いてあった積み木ゲームや
パズルを楽しんだり、
wood
皆でベランダからの眺めを満喫したり、
balcony1
ディナーを食べた後は、パンパンのお腹で
ふんぞり返ってテレビを見たり。

balcony2
ビーチは毎日水の色が違い、
波の高さや、満潮・干潮の海岸線など、
刻一刻とその表情を変える。
3日目の土曜日は快晴で、
子ども達は波打ち際で遊んだ。
11月も終わりなのに、海水浴ができるとは、
なんとも幸せな奴らだ。

フロリダで一番高い、現在も使われている
灯台を見に出かけた。
lighthouse
さぁ、一番上まで登るぞー!
climbing
頂上からの見晴らしは最高!
top view
老夫婦は灯台の上まで登るのは辞退したけれど、
短い自然遊歩道を皆で歩いた。
trailwalk


デイトナと言う街は、
『デイトナ500』と呼ばれるカーレースで有名だったり、
世界中からバイカーが集う『バイク・ウィーク』が開催されたりする。
毎年この時期に行われる『アンティーク車展示会』に参加している、
と言うお友達家族と落ち合って、
夜はパットパットゴルフに興じた。
golf
もちろんリタさんとクラレンスさんも参加して、
総勢10人でスコアを競い合う。
大人数なのに加え、老人や子どもが混じり、
さらに、同じホールを何度も繰り返して
「どうやったら2回で入るってんだ!?」
「こうだ、こうだ!ほら見ろ!!」
と大騒ぎするオヤジが2人ほどいるので、
かなり時間がかかり、後ろに4組ほど
人を待たせながらようやく18ホールを完了した。

観光地にはよくあるパットパットゴルフ。
クラレンスおじいちゃんは筋ジストロフィーを患っており、
歩くのもゆっくりなのだが、
とても楽しそうにしていたし、いい運動になったに違いない。
golf couple


海のないオクラホマからやって来た二人は、
「フロリダの思い出に」と
浜辺で拾った貝殻を大事そうに持ち帰った。

サンクスギビング・ディナー

旦那が『アメリカの母』と慕うリタおばあちゃんと、
パートナーのクラレンスおじいちゃんを迎えてのサンクスギビング。

旦那のお友達の好意で、デイトナビーチにある
豪華なコンドミニアムで過ごすことになった。

最初はデイトナのレストランで
感謝祭ディナーを予約しようと考えていたのだが、
リタおばあちゃんが
「七面鳥なんて簡単にできるわよ。一緒にやりましょう!」
と心強い提案をしてくれた。
そこで急遽、メニューを紙に書き出し、
必要な材料を仕入れ、
旅行出発の前夜にディナーを仕込む事になった。

普通なら、冷凍された七面鳥を買ってきて、
冷蔵庫の中で丸一日ほどかけて解凍し、
それを調理するのだが、
リタおばあちゃんは奥義をご披露してくれた。

なんと、冷凍されたままの七面鳥を
低温で一晩かけて丸焼きにするのだ。

15ポンドの七面鳥をオーブンに入れたのは夜の9時。
オーブンのほのかな温かさが一晩中家を暖めてくれ、
肉の焼けるいい匂いで目が覚めた。
朝の8時にオーブンを開け、
こんがりと焼けている七面鳥に、
浸み出した肉汁をかけながら、さらに一時間焼いた。

その他のサイド・ディッシュも下ごしらえを完了させ、
全てをバンの後ろに積み込んで、
いざ!デイトナビーチへ出発ー!

リタおばあちゃんのサンクスギビング・ディナー
turkey
メインディッシュのターキー
dressing
ドレッシング(クルトンの様なものと野菜、七面鳥の肉汁を混ぜる)
gravy
グレイビー・ソース
greenbean
インゲン豆のキャセロール(唯一のフロリダ娘作)
salad
野菜サラダ&コールスロー
fruite salad
フルーツサラダ
cramberry sauce
クランベリーソース
corn
スウィート・コーン
sweetpotato
スイートポテト(ブラウンシュガーとシナモン入り)
pies
アップルパイとパンプキンパイ(お店で買ったもの)
bread
ディナーロール(パン)

serving
料理に飛びつく男性陣

plate
お皿の上はこんな風に・・・

dinner
さぁ、召し上がれ!

オクラホマカップル フロリダを楽しむ

リタおばあちゃん、クラレンスおじいちゃんとの
10日間バケーションが始まった。
まずは『おらが村ツアー』だろう、ということで
「どんな所が見たい?」と訊いてみた。

クラレンスおじいちゃんは若かりし頃、
建築士になるのが夢だったそうで、
「俺としちゃあ、古い家なんかを見たいがなぁ」
とつぶやいたので、早速、ダウンタウンへ。

ダウンタウンと言えばどこの街でも
歴史ある建物があることが多いが、
わが町にも古い住宅を修復・保存している地区がある。
住宅やカフェ、旅館として立派に機能している、
趣きのある建物が立ち並ぶ細い道を、
車でノロノロ運転して回った。
house1
house2
house3
house4
客人2人は私が予想した以上にはしゃいで
「うわぁー!」
「ほら!あの家見てよ!素敵だわー!」

気に入った家の写真を撮ってあげると大喜び。
そばの公園に植えられた木蓮に感動
 (オクラホマには木蓮がないそうだ)。
木から枝垂れるスパニッシュモスに感心
 (フラワーアレンジメントに使うけど、自然の中で見るのは初めてだそう)。
やしの木の前で、嬉しげに記念撮影。
2shot
リタおばあちゃんとクラレンスおじいちゃんは、
小さなこと一つ一つを喜んでくれ、
「この街に来たら、あんたにガイドを任せときゃ間違いないよ。
最高のガイドだなぁ、おまえさん!」
などど褒めてくれるのである。
普段気にも留めずに通っている道なのに
なんだかこちらまでワクワクしてきてしまう。

街の外れにある湿地帯に行くと、
子ども達が目ざとくワニを見つけた。
gator
一匹しかいなかったが、なかなかの大きさで
ここでもまた2人は大喜び。
子ども達に向かって
「車の窓から見ただけで、よくワニだってわかったねぇ。
すごいねぇ!」とべた褒め。


毎日の中に混在する、いいことと悪いこと。
悪いことばかり並べ立てて、
嘆き、怒りながら生きている人が沢山いる中で、
リタおばあちゃんやクラレンスおじいちゃんの様に、
小さな喜びを見つけるのが上手な人もいる。
私たち家族はこの2人の客人を、
すっかり気に入ってしまったのだった。
prerie