イラン旅行記9 ~砂漠へ~
夜が明けた。
窓の外を見ると羊の群れと羊飼いが、砂漠に歩いて行くのが見えた。
地平線は遥か彼方、砂漠はどこまでも続いている。
しばらく外を眺めていると、ラクダが2頭、
人間に追われるでもなく、ゆっくりと砂漠に向かって行く。
外に出ると、朝の気温は涼しいくらいで清々しい。
澄んだ空気を胸いっぱい吸い込む。
なんだかワクワクして来た。
シャワーを浴びて身支度を整えたり、
義妹が入れてくれたお茶を飲んだりしていると、
ハリル氏とKumokiさんがやって来た。
お茶を沸かし、絨毯の上のソフラというビニールシートを広げ、
その上には美味しいパンや、手作りのジャム、チーズ。
そしてとっておきのバターが並べられた。
このバターは子牛を生んだばかりの母牛から採れた濃厚な乳で作ったもの。
わざわざ私たちのために、冷凍してとっておいてくれた。
これぞ、最高のおもてなし。
パンはテヘランで食べていたものより厚く、
子ども達も「おいしい」と沢山食べていた。
朝食の後、ハリル氏の作業場である南庭まで散歩に出掛けた。
と、早速ラクダが2頭、草を食んでいた。
ラクダ達の仲間に加わる長男。
動物好きなので、嬉しそう。
母も母なら、子も子、で立派な田舎ッぺ大将に育っている。
次男がじっと見つめているのは・・・
何の骨だろう?
イランの干し草はきれいな長方形。
巨大な俵型のアメリカの干し草とは形が違うので面白い。
親子の馬は警戒心が強く、近づくとイヤそうだったので少し遠くから。
南庭に到着すると、沢山の子犬が駆け寄って来た。
アメリカの平和ボケしたペット犬とは違い、
人間にはすり寄らないのが印象的だった。
Kumokiさんにはなついていたけれど。
日陰で休む羊を見たり、
トラクターに乗って記念撮影する都会っ子・ベヘルーズ。
一度家に戻ってから、今度は海水浴に行くことになった。
ハリル氏とKumokiさんがトラックで先導し、
私たち一行はベヘルーズの車でついて行く。
町をぬけ、原っぱをぬけ、やがて未舗装のでこぼこ道に入った。
ベヘルーズの車は、普段18歳の息子が運転しているので、
だいぶ車高を下げてあり、地面の凹みが深い場所は、
車体の下がガリッと擦れてしまうので、ノロノロ運転。
ハリル氏のトラックは遥か彼方に青い点となってしまった。
途中に検問があり、銃を持った警備員が立っていたが、
止められることもなくスンナリ通過。
あとでKumokiさんに訊くと、その一帯はトルクメニスタン領でもあり、
普通の人は入ることのできない場所なのだそうだ。
羊飼いや、この土地に関係した人間のみが許された場所なのだが、
顔パスのハリル氏の同行者、として、私たちもVIPだ。
到着したのはこんな場所。
カスピ海から水路が引かれ、きれいな水が常に流れ込んでくる。
見た目はそうでもないが、けっこう深い。
このずっと先にカスピ海が広がっている。
誰もいないので、皆で水に飛び込んで好き勝手に泳いだ。
普通のビーチなら、男女別に分かれているし、
女性は露出を控えなければならないのだが、ここではお構いなし。
スカーフを脱ぎ捨て、タンクトップになり、
ヨガパンツをまくり上げて水に入れば気分爽快。
カスピ海の水なので、もちろん塩気がある。
こちら側から向こう岸まで、何度も行ったり来たりして、
嬉しそうに泳ぐ長男。
ベヘルーズ夫婦はうちの子ども達が溺れるのでは?
と心配で仕方ない様子で遠くから見ていたけれど、
皆に「入れ!入れ!」と誘われて、最後はパンツ一丁で飛び込んでいた。
水路の所々にポンプが設置されていて、
道路を挟んで反対側には人口の池に水を汲み上げている。
池は水路に沿って幾つも掘られていて、まるで田んぼの様だ。
これは政府の新しい養殖プロジェクトだそうで、
主にエビや魚をの稚魚を入れたばかりらしい。
冬の間は、この広大な砂漠に羊を放牧していたそうで、
今年の始めには、養殖池など影も形もなかった、
と、Kumokiさんはビックリしていた。
説明してくれるハリル氏。
手洗い用の水ではありません。
記念撮影。
夜までまだしばらく時間があったので、Kumokiさんご夫婦と別れ、
テヘラン・チームは近くの町、バンダル・トルクメンへ。
ハリル氏の甥っ子さん、一押しの市場があるのだそうで、
ベヘルーズ夫婦が行きたがったからだ。
市場の写真を撮り忘れる、という失態を犯してしまったが、
服から生活雑貨まで色々な物が売っていて、
トルクメンの織物や刺繍が使われた服やバッグなども売られていた。
これは外に出た所でおもちゃを売っていた少年。
少年から指導を受ける息子たち。
『バンダル・トルクメン』とは『トルクメン港』という意味。
市場のすぐ脇にカスピ海があり、観光用ボートが出る桟橋があった。
桟橋でもおもちゃの練習を続ける息子たち。
夕暮れのバンダル・トルクメン。
窓の外を見ると羊の群れと羊飼いが、砂漠に歩いて行くのが見えた。
地平線は遥か彼方、砂漠はどこまでも続いている。
しばらく外を眺めていると、ラクダが2頭、
人間に追われるでもなく、ゆっくりと砂漠に向かって行く。
外に出ると、朝の気温は涼しいくらいで清々しい。
澄んだ空気を胸いっぱい吸い込む。
なんだかワクワクして来た。
シャワーを浴びて身支度を整えたり、
義妹が入れてくれたお茶を飲んだりしていると、
ハリル氏とKumokiさんがやって来た。
お茶を沸かし、絨毯の上のソフラというビニールシートを広げ、
その上には美味しいパンや、手作りのジャム、チーズ。
そしてとっておきのバターが並べられた。
このバターは子牛を生んだばかりの母牛から採れた濃厚な乳で作ったもの。
わざわざ私たちのために、冷凍してとっておいてくれた。
これぞ、最高のおもてなし。
パンはテヘランで食べていたものより厚く、
子ども達も「おいしい」と沢山食べていた。
朝食の後、ハリル氏の作業場である南庭まで散歩に出掛けた。
と、早速ラクダが2頭、草を食んでいた。
ラクダ達の仲間に加わる長男。
動物好きなので、嬉しそう。
母も母なら、子も子、で立派な田舎ッぺ大将に育っている。
次男がじっと見つめているのは・・・
何の骨だろう?
イランの干し草はきれいな長方形。
巨大な俵型のアメリカの干し草とは形が違うので面白い。
親子の馬は警戒心が強く、近づくとイヤそうだったので少し遠くから。
南庭に到着すると、沢山の子犬が駆け寄って来た。
アメリカの平和ボケしたペット犬とは違い、
人間にはすり寄らないのが印象的だった。
Kumokiさんにはなついていたけれど。
日陰で休む羊を見たり、
トラクターに乗って記念撮影する都会っ子・ベヘルーズ。
一度家に戻ってから、今度は海水浴に行くことになった。
ハリル氏とKumokiさんがトラックで先導し、
私たち一行はベヘルーズの車でついて行く。
町をぬけ、原っぱをぬけ、やがて未舗装のでこぼこ道に入った。
ベヘルーズの車は、普段18歳の息子が運転しているので、
だいぶ車高を下げてあり、地面の凹みが深い場所は、
車体の下がガリッと擦れてしまうので、ノロノロ運転。
ハリル氏のトラックは遥か彼方に青い点となってしまった。
途中に検問があり、銃を持った警備員が立っていたが、
止められることもなくスンナリ通過。
あとでKumokiさんに訊くと、その一帯はトルクメニスタン領でもあり、
普通の人は入ることのできない場所なのだそうだ。
羊飼いや、この土地に関係した人間のみが許された場所なのだが、
顔パスのハリル氏の同行者、として、私たちもVIPだ。
到着したのはこんな場所。
カスピ海から水路が引かれ、きれいな水が常に流れ込んでくる。
見た目はそうでもないが、けっこう深い。
このずっと先にカスピ海が広がっている。
誰もいないので、皆で水に飛び込んで好き勝手に泳いだ。
普通のビーチなら、男女別に分かれているし、
女性は露出を控えなければならないのだが、ここではお構いなし。
スカーフを脱ぎ捨て、タンクトップになり、
ヨガパンツをまくり上げて水に入れば気分爽快。
カスピ海の水なので、もちろん塩気がある。
こちら側から向こう岸まで、何度も行ったり来たりして、
嬉しそうに泳ぐ長男。
ベヘルーズ夫婦はうちの子ども達が溺れるのでは?
と心配で仕方ない様子で遠くから見ていたけれど、
皆に「入れ!入れ!」と誘われて、最後はパンツ一丁で飛び込んでいた。
水路の所々にポンプが設置されていて、
道路を挟んで反対側には人口の池に水を汲み上げている。
池は水路に沿って幾つも掘られていて、まるで田んぼの様だ。
これは政府の新しい養殖プロジェクトだそうで、
主にエビや魚をの稚魚を入れたばかりらしい。
冬の間は、この広大な砂漠に羊を放牧していたそうで、
今年の始めには、養殖池など影も形もなかった、
と、Kumokiさんはビックリしていた。
説明してくれるハリル氏。
手洗い用の水ではありません。
記念撮影。
夜までまだしばらく時間があったので、Kumokiさんご夫婦と別れ、
テヘラン・チームは近くの町、バンダル・トルクメンへ。
ハリル氏の甥っ子さん、一押しの市場があるのだそうで、
ベヘルーズ夫婦が行きたがったからだ。
市場の写真を撮り忘れる、という失態を犯してしまったが、
服から生活雑貨まで色々な物が売っていて、
トルクメンの織物や刺繍が使われた服やバッグなども売られていた。
これは外に出た所でおもちゃを売っていた少年。
少年から指導を受ける息子たち。
『バンダル・トルクメン』とは『トルクメン港』という意味。
市場のすぐ脇にカスピ海があり、観光用ボートが出る桟橋があった。
桟橋でもおもちゃの練習を続ける息子たち。
夕暮れのバンダル・トルクメン。
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