イラン旅行記8 ~グミシャンへの道~

私のブログ友達・Kumokiさんがスウェーデンからイランの砂漠に移り住んで以来、
「いつか必ず遊びにいきますからねー!」と言っていたが、
とうとう実現する時が来た。

イランに到着して数日後、電話で初めてKumokiさんと話し、
(今まではブログのコメントとEメールでしか交流していなかった)
「いつ出発できるか、どのくらい滞在できるかもわからないのだけど」
と言うと、「うん、わかる、わかる。予定が全然立たないよね」と、
説明しなくても状況を熟知してくれている様なお答え。
やっぱりイランでは行き当たりばったり。
何がどうなるのか、わかろうとしないことが生き延びるコツなのだなぁ、と
短期滞在者の私ですら思っているのだから、住んでいるKumokiさんは痛感しているのだろう。

出発の朝にもう一度電話。
「今日、出発できそうです。たぶん昼過ぎに出て、夕方以降に到着できそうです。」

結局出発したのは午後2時だった。
ベヘルーズ夫婦と我が家族4人を乗せて、車は一路、グミシャンへ。

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イランではテヘランの北側、主にカスピ海沿岸一帯が『ショマール』と呼ばれる。
『ショマール』とは『北』という意味なのだが、
今回の目的地はテヘランから北東に400㎞強の町である。

車に乗り込み、ベヘルーズが車を飛ばしながら
「ところでその人はどういう友達なんだ?」と尋ねてきた。
ネット上の友達で、会ったこともなければ、どういう人かもよくは知らない。
共通点は「イラン人と結婚した日本人女性」というくらい、
と説明すると義弟夫婦は大笑い。
「本当に行って大丈夫なのか?
よーし!Kumoki!Kumoki!今 行くぞー!!」と
大声で雄叫びを上げ始めた。
旦那と息子も加わって、車内は大騒ぎ。

土埃けむる禿山の道は、やがて荒野となり、
遠くにそびえる山には低く分厚い雲が掛かっている。
その雲に飛び込んで行くかの様に車は突き進み、
山を登り始めると霧雨で視界が悪くなって来た。
窓を開けると寒いくらいの気温で、かなり標高の高い所まで来ている様だ。
少々心細くなったのか、またもや
「Kumoki!Kumoki!今 行くぞー!」コールが始まり、
勇ましい限りだ。
途中、峠の茶屋、と言った雰囲気のお店でお茶休憩。
その地方名物の『アッシュ』というスープを食べた所で
また車に乗り込み、我が一家は後部座席で熟睡。
昨日のサクランボ狩りと夜中過ぎまでの大騒ぎのせいだろう。
(ベヘルーズは、頼もしい安全運転。)

気が付くと景色は田園風景に変わっていた。
一瞬、故郷の新潟に着いたのかと思ったほど、それは日本によく似た風景だった。
遠くには緑の山が見え、青々と続く田園地帯に点々と見える集落。
(トランクに入っていたカメラを取り出して、写真を撮ればよかった。)

イラン人にとっても北の方は緑濃い場所というイメージがあるらしく、
「Kumokiはなかなかいい所に住んでるな」と言うので、
「違うよ、Kumokiさんの所は砂漠だよ」と返すと、
「そんなはずはない!どこに砂漠があるっていうんだ?」と
不思議で仕方がない様子。


出発からかれこれ6時間経過。
途中で道を訊きながら、最寄りの街に入った所でKumokiさんに電話した。
Kumokiさんのご主人、ハリル氏と打ち合わせしたベヘルーズは
最後の30分をかっ飛ばし、とうとうグミシャンに到着した頃には、
日がとっぷりと暮れていた。

街に入ってすぐの所にあるガソリンスタンドで、
バイクの側に立って待っているKumokiさんとハリル氏が見えた。

着いたーーー!

感動の再会、ではなく、初対面!
だけど、ブログで写真を見ていたので初対面の気がしない。
夢のようだけど、本当に会いに来られた!


挨拶を終えた後、ハリル氏の運転するバイクの後ろについて、
でこぼこ道をゆっくりと進んで行った。
外灯もあまりなく、街の様子があまりわからない。
間もなく、ハリル氏の甥っ子の家に到着。
甥っ子さんが彼の家を私たちの滞在のために、開けてくれたのだそうだ。

甥っ子さんの奥さんがお茶を出してくれ、
ハリル氏が夕食を作ってくれ、
皆で食事をしながらおしゃべりをした後、もう夜も遅いので、と
皆帰って行ってしまった。


明日、目覚めたらどんな風景がひろがっているのだろう。
楽しみで仕方がない。
Comments

No title

フロリダ娘さん、
お帰りなさい! 帰っていらしてたんですね。詳しい旅行記を一気に読ませてもらいました。皆さん幸せそうというか楽しそうというか。大勢集まって踊ったり、人生を楽しんでいますねーー
早く次が読みたいです!!

帰ってきました!

今回の旅は平和で、体調も崩さず、あっという間に3週間が終わってしまいました。
Kumokiさんの所に行ったのもまるで夢のよう。

同じイランでも、テヘランの生活はまた全然雰囲気が違います。
私の住んでいるフロリダの田舎町なんかより、ずーっと都会なので、田舎娘の私には気疲れしてしまう環境。
それでも旦那家族に甘やかされ、毎日楽しい休暇でした。

砂漠の様子、もう少し書くのでぜひ、読んでください。
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