さよなら ボボ

我が家の忠犬、ボボがこの世を去った。

ボボの最後は可哀想なものになってしまった。
火曜日に一日姿を見せなかったので、どうしたのかな?と
思っていたのだが、
水曜日の午後になってオスカーが自宅の植え込みの下で
死んでいるボボを見つけた。
顔に小さめのバケツが被さっていて、
外せなくなって死んだのではないか?とオスカー。
でも私は腑に落ちず、不思議で仕方なかった。
しかし考えてみると、バケツがはまってパニックになり、
てんかんの発作を起こしたのではないか?
と想像するに至った。
ボボは過去に数回発作を起こし、獣医さんから薬をもらいに行った時、
ラブラドールは年を取るとてんかんを起こす事が多い、
年齢が進むとてんかんの頻度が増す可能性がある、と言われていた。

それにしても、もう少し早く気づいてあげていたら・・・と
申し訳なく、ボボが可哀想で仕方がない。


愛犬家の皆さんからは、
「なぜ丸一日姿を見せない時点で懸命になって探さないのか?」と
ご叱責を受けるかもしれない。
でもボボのライフスタイルは、普通のペット犬とは少し違っていたのだ。

ボボは首輪も鎖にも繋がれず、毎日隣近所を練り歩いていた。
特に向こう三軒などは人間同士はどんなに仲が悪くても、
ボボだけは可愛がってくれていた。
隣の家ではポーチにお邪魔しておやつを貰ったり、
二軒先の奥さんの帰宅時間になると、ボボがスッと出ていって
毎日出迎え、撫でてもらっていたようだ。
雷が鳴るとそのお宅の指定位置に避難していた様子だった。
一時は顔を見ても挨拶すらしないほど険悪な仲になったご近所さんとも、
ボボの話題で話をするようになったりと、
アンバサダー的な役割も果たしてくれていたのだ。

毎日私と一緒に車屋のオフィスに歩いて出勤、
昼間は犬用クッションの上で眠っていることが多かった。
お客さんに対して吠えたことは一度もなく、
のっそりとそばに行って静かにお座りをして、撫でてもらったりしていた。
真っ黒で大きな体なので、見た目はいかついから、
私一人で店番をしている時や、
ほんの数分だけどオフィスを空けなければいけない時など、
ボボがいてくれるから安心だった。

昼間寝てばかりいる代わりに、夜は一晩中立派な番犬を勤めてくれていた。
自宅周りからオフィスまで広範囲に渡りパトロール。
不審者が通るとワンワン!吠え、
寝ている私たちには心強く感じられた。
自分の役目をしっかりとわきまえた犬だった。

わが家にニワトリがやってきた頃は、ボボがニワトリを追いかけ回して
瀕死の状態の鶏を咥えて来て誇らしげにオスカーに見せ、
ものすごく怒られていた。
何度目かに、オスカーの堪忍袋の緒が切れ、
ボボは死んだニワトリを首に数時間括り付けられた。
その罰で凝りてからはニワトリはもちろん、
ヒヨコにも、孔雀にも、誰にもちょっかいを出さなくなった。
むしろ鳥たちを守るような優しい仕草も見せるようになり、
夜間も外敵から守ってくれていたので、
屋外で寝ている鳥たちを一匹も失うことなく過ごしてきた。

夏に長期的に里帰りする間などは、寂しい思いをさせてしまったし、
他所の家なら家の中に入れてもらって、
もっともっと可愛がってもらえたのじゃないか?と思う。
無念な最後を遂げさせてしまった事が何より辛く、
毎日罪悪感がチクチク刺さる。
ごめんね、と言う言葉で送りたくはない。
沢山ありがとう、だね。

Bobo selfie

10月10日、ボボ永眠。
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